☆tn ページ30
誰かに起こされるとそこは床で、そういえばAが家に来てたなぁとかぼんやり思い出しながら体を起こしたのもつかの間、自分が寝ていたと思われる床の方から声が聞こえる。
『良かったー トンち、起こしてごめん。どいてもらえるかな？』
と言う彼女に何故かまたがっている俺… 何が起きたん？！
慌てて体をどかし、少し前の記憶を遡ってみるが、Aがコップを持ってきてくれて薬を飲んだ所までしか思い出せない…
すると後ろから
『トンち、抱き着いたまま寝ちゃったからびっくりしちゃった』
と。
んんんんんん？えっ記憶の無い俺何しとるん？？何があったら抱き着けるん？？？
ト「えっ…と、俺変な事なんにもしてへんよね？ほんまにすまん！重かったやろ」
その問いに対し何も無かったと答えるAは、少し頬が赤く染まってて…この言葉、信じてええんよな？と不安になった。
そもそも抱き着いてた事自体がおかしいとすら思うんやけど…とか思ったが、まぁ深堀りするのはやめよう。どないしようもないしな。
『えっとぉ…飲み物とかトンちが好きって言ってたお菓子とかも風邪薬と一緒に買ってきたから。あの、もう遅いし帰るね』
色々考えていると前からそう言われる。本当はその言葉に寂しさを感じたが、実際に、何もする事も用事も無いこの状況では引き留める理由が思い浮かばなかった。
ト「わかった。気ぃ付けて帰り」
『うん…風邪、お大事にね』
ト「おう、わざわざ薬買ってきてもろてすまんかった。ありがとな」
『いいんだよ。じゃあね』
ト「復活したらなんかお礼するわ。」
そう言いながら玄関を去っていくAを見送る。マンション出るくらいまでなら送ってくと言ったが、病人は大人しくしててと言われてしまった。
鍵が掛かり、ポストの中に鍵が落ちる音が聞こえ、静寂が訪れる。
改めて時計を見るとまだ七時半。Aと連絡取ったのが七時とかだったと思うから、まだそんなに時間が経っていなかったのだと思った。
にしては、長く感じた気がする。一時間とか余裕で越してそうな気もしたが…
やっぱり帰ってしまったAが恋しくなって今更引き留める言葉を模索してみたが、そもそも病人と一緒に居させて風邪移しても困っただろうから正しい選択をしたのだと心に思った。
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鹿野ユズナ(プロフ) - 良かったです！私も読み返した時とか、これからも気づいたらまたコメントさせていただきます！更新、無理せず頑張ってください。続き楽しみにまったり待ってます…！では、Arrivederci…♪ (2018年5月4日 0時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんす(プロフ) - 鹿野ユズナさん» 一か所は見つけて修正しました！もう一か所はまた時間のある時にゆっくり探しますね。 わざわざご指摘ありがとうございます。 もしまた入力ガバありましたら教えていただけると幸いです。 (2018年5月3日 18時) (レス) id: 5e19280e9c (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 大先生のセリフ、夢主ちゃんを呼ぶ時に2回｢名前ちゃん｣ってなってますよ。話数は忘れてしまいましたが…。正確には｢(名前)ちゃん｣ですよね、？ (2018年5月3日 17時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんす | 作成日時：2018年3月28日 0時
