三日目昼〜夜 - 北極(視点：ゾム) ページ23
トントンと大先生…無事かな？
ふとそんな考えが過った。
とにかく、またここも停電になるらしくAと移動をしながら施設内の構造を頭に入れる。
俺ら以外の人に会うような様子は一切感じれない。
二人で会話をしてへん時は、空間内を静寂が覆う。
…そんな、話題を探しながら二人ゆっくり歩いていた時
また近くからゴクリという音が聞こえた。
『今の音…』
廃病院以来の音…つまり少し前に聞いたばかりなのに凄く久しぶりに聞いた気がして。
zm「血ぃ飲む音…やんな」
その音がした方へと目を向ける…が、壁越しに聞こえていたらしく、姿は見れなかった。
ロボロが居たのか…それとも、まだわからん二人目の感染者が居たのか…
『誰だったんだろう…ロボロ…？』
そう言うAの声は震えていて、なんとも言えぬ表情をしている。
結局分からんまま時は過ぎてしまった。
ふと見た時、偶然目に入った脱出口の様な特殊な扉。
ハンドルみたいなのが付いてて、めっちゃ頑張って回そうと試みてみたけど…どうやら電動式らしく、これもヒューズで動くらしい。
開かないからせめて何か情報を得ようと耳を近付けると僅かながらだが風の音が聞こえた。
北極で外に出されるのかとも思ったが、今まででは感じる事の無かった風の流れに期待がこみ上げる。
ここを開ければ、出れるのかもしれない。
この地獄から…
探索ももう終わりかなと思った最後に回った部屋には、上に続く階段があった。
二階があるということだ。
しかし、その階段を登ろうと思って足を踏み出した瞬間、また電気が落ちた。
さっき見つけた出口の扉と通電の為にまたヒューズをはめなければいけないっぽいが…
やべぇ…ヒューズの事チラッとしか見たこと無いわ…
『停電って、何度起きても慣れないね…』
少し声を震わせている。が、今までとは違ってしゃがみ込んだりしていない。
zm「なんだかんだ言って慣れてきてるんとちゃう？」
少しでも場を和ませようと、Aの停電に対する恐怖を緩和させようと少し笑いながらそう言ってみる。
確かにそうかもと返してくれたAは笑顔で
なんや、もう大丈夫やん。 だいぶ停電にも慣れてきてるやんと思った。
このまま、この状態のまま何もないままでヒューズだけはめて脱出してまおうと心に決めた。
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暖房(プロフ) - rb推しさん» そこは多分ご都合主義ですかね、ハハッ( (2021年12月25日 7時) (
レス) id: 4623ffac52 (このIDを非表示/違反報告)
rb推し - 解毒剤自分には使えなかった気が…けど小説自体はすごく良くて泣けました（ ; ; ） (2021年1月27日 23時) (レス) id: 8bc84a2f4c (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - すごく良かったです！！！普通に泣きました！！！すっごく泣きました！！！！ (2021年1月24日 14時) (レス) id: 07db5d7b39 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんす(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉です〜！ちょっとこのままでは終わり切れないと思い別エンドを用意しちゃいました^^コメント本当にありがとうございます！いえいえ、あと少しですがよろしくお願いします^^ (2018年7月11日 18時) (レス) id: 5e19280e9c (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - この作品凄く大好きです！とうとう完結しちゃったかぁ…と思ったら別エンドあると聞いてめっちゃ嬉しくて思わずコメントしてしまいました！ありがとうございます！！ (2018年7月11日 8時) (レス) id: 1ee17f27fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんす | 作成日時：2018年6月23日 3時
