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深澤「……手、繋いだりした？」
するりと、私の手を取って指を絡める。
お互いの手の熱が、体に浸透していく。
何を考えているかわからないスキンシップに、私の心臓はバクバクと動き出した。
深澤「抱きしめられたり……」
「……っ」
腰を撫でられて、体がびくりと跳ねる。
一体どういうつもりなんだろう、と深澤くんを睨んだけど。
深澤「……もしかして、キスまで進んだりしたのかな？」
唇を指でなぞられて、言葉を遮られる。
このまま、キスされる。
深澤くんの顔が近づいて来る瞬間が、やけにスローモーションに見えた。
深澤「……んわっ」
思わず、深澤くんの額に手をかざしていた。
深澤「……ん、なにしてんの」
「そ、それはこっちの台詞。熱でもあるのかと思って……」
だって、あまりにも深澤くんの様子が変だから。
深澤「熱なんてないっての」
「でも、熱いよ！」
深澤「それは風呂入った後だからでしょ」
「参ったな」って小さく笑って、私から距離を取った深澤くん。
さっきの逃げ出したい空気から一変、いつもの深澤くんに戻った気がした。
深澤「風呂、入りに来たんでしょ？ ごゆっくり」
「う、うん……。ありがと」
深澤くんが出ていったあと、大きく息を吐き出した。
まだ、心臓が速い。
久しぶりに、あんなに熱がこもった瞳を見た気がした。
油断したら、一気に絆されそうなほど。
からかわれているだけなのかな。
そう思うと、少し胸が痛む。
照くんの時とは、違うドキドキだ。
嬉しい、幸せ、それだけじゃない。
なんだか、苦しくて切ない。
私はやっぱり、深澤くんのことが……。
でも、自分の気持ちに正直になるのが怖かった。
だって、自分から手を放した恋なのだから。
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サイ(プロフ) - あんこさん» はじめまして！コメントありがとうございます◎ぜひぜひ主人公になったつもりで楽しんでもらえると作者も嬉しいです(^^)気まぐれ更新でお待たせしてしまうことも多いですが、これからもよろしくお願いします(*^^*) (8月24日 19時) (
レス) id: 0e52adef77 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして！丁寧でわかりやすい描写で、とても物語に入り込んでしまいます。主人公になったつもりでキュンキュンさせていただいています。続きも楽しみにしています(*^^*) (8月24日 6時) (レス) @page16 id: 2624fdfcff (このIDを非表示/違反報告)
サイ(プロフ) - みるくプリンさん» 初めまして、感想ありがとうございます。色々と嬉しいお言葉をいただけて、更新の励みになります。更新速度は亀ですが、これからもキュンキュンさせられるように書いていきますので、よろしくお願いします(^^) (2023年3月21日 14時) (レス) id: d16d5812c3 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 初めまして！実は、現実の彼等は良く知らないんですが、素敵なお話で一気読みしました。とってもキュンキュンして、ヤバいです(笑)これからも作者様のペースで更新頑張って下さいね。続きを楽しみに待ってます💕 (2023年3月20日 19時) (レス) @page1 id: 49fc610c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイ
| 作成日時：2023年3月19日 12時
