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「俺たち仕事してんのに雅紀と飲みに行ったりしてるよね。
それと一緒だよ」
潤も話に参戦して来る。
「いいの？」
うるりとした瞳で雅紀を見つめる。
「良いよ。
俺は智に目一杯楽しんで欲しいんだから」
そう言って雅紀は智の頭をそっと撫でる。
「じゃ俺が点呼を取りに行こうか？」
それまで黙って成り行きを見ていたオーナーがまさかの参戦……
回りが驚く。
「先生付き！？」
「保護者が来るの？」
「雅紀が帰った後、おまえがどうしても寂しくて泣きそうだと言うのならな」
「泣かないし」
……そうは言っても今、泣きそうなので説得力は全くない。
「先生とか保護者とかいらないもん」
保護者付きの修学旅行ってなんなの？
言ったオーナーは楽しそうだ。
「俺の添い寝が必要なら遠慮なく言え」
「ぜんっぜんいらないから！」
「なんなら今夜久し振りに添い寝するか？
ここに来た頃は毎晩一緒に寝てたろ」
「何年前の話だよっ！」
真っ赤になって叫ぶ。
ここに来た当初は確かに子どもだった。
慣れない１人の部屋に落ち着かずオーナーのベッドに潜り込みに行っていた。
何より温かかったから。
仕事をするようになってから皆と同じように寮に入り１人部屋で１人で寝るようになった。
あれから何年？
店での仕事は深夜と言う事もあり18歳になってからだ。
それからずっと１人でちゃんと寝ていた。
添い寝など今更だ。
「遠慮する事ないだろ、俺とおまえの仲だ。
寮に入るまで風呂だってずっと一緒に入っていたじゃないか」
「勝手に入ってきたんだろ！」
全身真っ赤になっている自信があるくらい熱くなった。
何を皆の前で暴露してくれるんだ、この人は！
最初は風呂の入り方がわからなかった。
シャワーの使い方もどれがシャンプーでボディソープでどう使うかも。
一緒に入って教えてもらった。
背中もずっと洗ってもらってたし、頭を洗ってもらうのは確かに気持ちよくて好きだった。
しかしどれもこれも寮に入るまでだ。
それまでだって
「風呂は一緒に入るものだ」
なんて言って勝手に入って来たのはオーナーだ。
それを寮に入るまで信じていた。
それを今、暴露するとは何事？
「来んなっ！
皆いるから大丈夫だからっ！
もう行こ、話の邪魔される！」
ぷんぷんと頬を膨らませ皆を率いて部屋を出る。
「信じらんない、変態親父！」
ぷんすか怒りながら廊下を歩く。
その後ろで３人は必死に笑いを堪えながら着いていく。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。なんか設定が暗くて重いのが多いですね……なのにどシリアスになりきらない文章力のなさが申し訳ないです。トホホです。それでもめげずに書いて行きたいと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。励まされ頑張れます。 (2021年2月12日 17時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 終わってしまった。今回のお話も前回のお話同様…頭の中で構成図を組立ててそれを頭に叩き込みながら拝読させてもらいました(笑)皆…重く辛い過去を持ちつつも苦しみを分け合い支え合う姿に心を奪われています。とても素敵なお話をありがとうございました。 (2021年2月12日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - あいさん ありがとうございます。お返事が遅くなり大変申し訳ないです。コロナに振り回されて小説書くだけでコメントまで手が回りませんでした。いつ終わるのか……外に出れない皆様のささやかな時間潰しが出来ればと頑張ります。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんばんわ、楽しく読ませてもらってます(^o^)これからも楽しみにしてます☆ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年3月19日 20時
