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奇妙な同居生活が始まった寮。
ベッドマットはウェイターの人数分のみ。
となるとこのクイーンの部屋はやっぱり寝床が足りない……
潤はベッドマットが来た。
部屋を丸っと明け渡した雅紀とニノの分がない。
かと言って雅紀の部屋のベッドマットはダブルで持って来ると逆に邪魔になる。
「ニノのならまだ持って来れるじゃん」
それでもセミダブルだ。
持って来れなくもないが邪魔臭い。
「ニノと雅紀がベッドで寝て潤はベッドマット、俺はソファーでもラグでもいいよ」
と部屋の主は言う。
ベッドマットは後々、新しく寮が建つと各自自分の部屋のベッドの上に置くものだ。
だから他の人から借りるに借りれない。
「じゃ交代しよ。
今日は俺がソファー行くからニノと智がベッドに寝てよ。
で明日はニノがソファーな」
「いいよ、雅紀。
俺はソファーでジャストフィットだけど雅紀じゃちょっと狭いだろ」
幾らゆったりソファーと言えど流石に背の高い雅紀では少し窮屈になる。
「でも水族館にしてやっとベッドで眠れるようになったんだろ。
だったら絶対ベッドで寝た方がいいよ」
ここに来て自分の部屋がない潤以外の２人から自分の部屋に戻ると言う提案は一切ない。
「この広さなら３人寝れるだろ？
ソファーより絶対マシだよ」
ニノからの提案もやっぱり戻る気はないようだ。
「じゃ今日は３人で寝てみよう！」
テンション上げて雅紀がその提案に乗る。
「えっ？
いやだから俺はソファーでいいって……」
抵抗虚しく智は腕をがっしりと２人に捕まれベッドに連行される。
「智、真ん中ね」
「…………」
有無を言わせずニノと雅紀に挟まれる。
「お魚の代わりに俺たちがいるからね」
なんて優しい言葉を掛けられても若干狭苦しい。
夏場はラグの上で広々涼しく寝ているのに……
特に雅紀の体温が高かった。
何より寝相がよろしくなかった。
……俺が抱き枕？
がっしりと長い手足にホールドされていた。
しかも腕１本にニノが絡み付いている。
……暑い。
暑がりでも寒がりでもないが、この状況は暑い。
なんとか脱け出そうともがいてみるがダブル攻撃に辟易する。
寝てるから簡単に外れる筈の絡み付く２人分の手足に自由を奪われた状態では力が入らず中々外れなくて悪戦苦闘した。
漸く抜け出た時には疲労困憊。
リビングのソファーに寝るつもりだったが、そこに移動するのも疲れた。
だがもう一度ベッドに寝る気にはなれない。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。なんか設定が暗くて重いのが多いですね……なのにどシリアスになりきらない文章力のなさが申し訳ないです。トホホです。それでもめげずに書いて行きたいと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。励まされ頑張れます。 (2021年2月12日 17時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 終わってしまった。今回のお話も前回のお話同様…頭の中で構成図を組立ててそれを頭に叩き込みながら拝読させてもらいました(笑)皆…重く辛い過去を持ちつつも苦しみを分け合い支え合う姿に心を奪われています。とても素敵なお話をありがとうございました。 (2021年2月12日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - あいさん ありがとうございます。お返事が遅くなり大変申し訳ないです。コロナに振り回されて小説書くだけでコメントまで手が回りませんでした。いつ終わるのか……外に出れない皆様のささやかな時間潰しが出来ればと頑張ります。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんばんわ、楽しく読ませてもらってます(^o^)これからも楽しみにしてます☆ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年3月19日 20時
