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side 翔
思わず………涙が出てしまう。
辛くて起きれない筈なのに和の声と涙に目を開いた智。
その上、微笑んだ。
その微笑みに和も涙を止めて笑った。
どんだけ、ラブラブなんだよ……相変わらず。
「でも……直ぐには帰れないぞ。
もう少し智のお熱が下がって、ごはんを食べれるようになってからだからな」
「かず、あ〜んするよぉ。
さとぉ、いっぱぁ〜いたべぇてねぇ」
「ん」
「んで、かえろぉねぇ」
「ん」
和の言葉に辛い筈なのに、ふわふわ笑顔で返事をする智。
「ぁぅ……ぃっしぉねぇ」
出にくかった筈の声も出るようになって来た。
愛だな……愛の力だ。
「双子の涙は可愛くて微笑ましいけど……おまえのデレて崩れた泣き顔は笑えるだけだから……取り敢えず鼻擤め」
言いながら渡されたティッシュの箱。
箱ごと渡すか？
いるな……数枚取って鼻擤んで涙も拭いた。
その時から和は病院に居座り……智の食事を『あ〜ん』して食べさせてる。
今日の朝食は全く食べられなかった智が、和に『あ〜ん』されて数口とは言え…………食べた。
その日から３食、朝から病院に来て食べさせる事になった。
土日挟んで登園できるけど休み延長した……智の為に。
生まれた病院でもあるから皆、双子の事は知ってるので和のお願いを聞いてくれた。
その甲斐あってか少しずつ智の食欲も戻り、それと同時に熱も下がりだした。
やっぱり双子には互いが特効薬だ。
和は嬉しそうに智の世話を焼く。
智は嬉しそうに和の世話を受ける。
和が食べさせる食事を美味しそうに食べる智。
一生懸命、智に食事を食べさせる和。
決して急かさず……智のペースに合わせてる。
何て甲斐甲斐しいんだ。
見る間に智の熱は微熱に下がり、食事も少ないながら何時もの量近くに戻った。
そして退院許可が下りた。
「熱もそこそこ下がったし……何より食事が食べれてる。
家での療養で大丈夫だね。
何よりお世話する可愛い看護師さんもその方がいいだろ……帰っていいよ」
確かに……病院の少し早めの食事時間に合わせて早起きして、病院に来るのも実は大変。
と言う事で早速、退院した。
退院しても
「さとぉ、ころぉんよぉ」
言いながら布団をポンポン叩く。
智が布団に転がったら掛け布団をかける。
帰って来たら病院以上に甲斐甲斐しく世話を焼く。
そんな和の言う事を素直に聞く智。
「かぁずぅもぉ、いっしょぉよぉ」
そして２人で可愛く仲良く……ころん。
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» コメントいっつもありがとうございます♪ じんじたちは70代の設定です。母ちゃんと年の離れた兄がいる設定になってますので。だから、あんな話が出て来たんです。でも田舎のじんじたちは元気です。テレビ電話越し毎回、双子が元気パワーを送っている？ので。 (4月3日 16時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 蒼羽さん、いつも素敵なお話をありがとうございます。じんじとばんばと双子ちゃん達の画像、そりゃお兄ちゃん必死になるでしょうね。じんじ、ばんばは60代かな？まだまだ現役ですよね。後30年以上元気で頑張ってくれそうですね。続きを楽しみにしています。 (4月3日 6時) (レス) id: 1d7c82af4f (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - aracick5963さん» コメントありがとうございます♪ 何時かは誰もが考えなきゃならない事ですね。でもきっとお話の中には出て来ないと思います。一応ね、保育園卒園を区切りにする予定なんでね。じんじばんばには、それ以上に長生きしてもらいます。 (3月12日 12時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
aracick5963(プロフ) - お父さんやさしい🥹。双子を餌にやけども🤣。でも身近な話題で考えちゃいますね。遠いから特にですね。田舎でのんびりもいいけど、心配もあるし。明日も楽しみにしてます。 (3月12日 1時) (レス) @page21 id: 4219fda75e (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - aracick5963さん» コメントありがとうございます♪ 旅行と言うか里帰り？母の実家ではありますが。普段、ビデオ通話しかしてない爺ちゃんたちに会いに行くだけです。特に観光はないです。島なんでね。年末年始寒いですしね。それなりに楽しんで貰う予定ですけど。 (3月6日 12時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2024年2月27日 2時
