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side 潤
うぅ〜わ…………あれは死ぬわ。
雅兄………大丈夫かな？
雅兄は思わず蹲ってるけど………その瞬間を見てしまった俺はその痛みが我が事のように感じた。
死ぬ程痛い………でも智に悪気は全くない。
しっぽを取るために必死に掴んだだけ。
ただ……それが、しっぽではなかった。
しっぽではなく何よりも大切な急所。
「潤……智を頼む」
えっ？……翔兄の声に我に帰って雅兄と智の元に走る。
翔兄に頼まれた智を見ると真っ青な顔をしている。
そりゃそうだろう……雅兄が悶絶して蹲ってるんだから。
「智……雅兄は大丈夫だからな」
そう言って抱き締めてやる。
そうだ……決して智が悪い訳ではない。
一瞬手前まで智の目の前には、ちゃんとしっぽがあった。
ただ掴もうとした瞬間、雅兄が身を捩って振り向いたから智の手の先にしっぽでないしっぽに似たそれが来たんだ。
智の手は、もうしっぽを掴む手だっただけ。
本人はしっぽを思いっ切り掴んだと思ったんだ。
現実は全く似て非なるモノだったけど。
ん……？………何なら、あそこで向きを変えた雅兄が悪いんじゃね？
大人しくしっぽを掴ませておけば悶絶せずに済んだのに。
翔兄が雅兄を支えながら端に寄る。
その翔兄が雅兄のお尻からタオルを取り俺に渡す。
………続きは俺がやれと？
タオルを受け取って智に問いかける。
「どうする……雅兄は無理だけど俺でよければ、しっぽ取りしようか？」
智は俺に引っ付いたまま首を横に振る。
怖くなっちゃったかな？
「大丈夫だよ。
俺はちゃんと逃げるから……どうする？」
再度聞いても……やっぱり首を横に振る。
かなりショックだったんだな。
あんな雅兄見た事ないもんな。
これは早く雅兄に復活してもらって雅兄が宥めないと無理なんじゃないかな。
「まぁにぃ……いたぁいたぁ〜のぉ？」
「ちょっとね……でも直ぐに元気になるよ。
それまで潤兄としっぽ取りして待ってよ？」
俺が言い終わるより先に智は俺から離れ雅兄の元に走って行った。
「まぁにぃ、まぁにぃ……いたぁ〜たぉ〜おめぇしゃぁ〜」
雅兄の背中に引っ付いて泣きながら謝る。
普段……双子のパンチなんて、ぜんぜんへっちゃらで……ジャンピングアタックだって余裕な雅兄が、なかなか復活できないでいる。
だから不安なんだろうな、智。
言葉も少しマシになって来たのに、すっかり赤ちゃん返りしてるくらいだ。
とうとう智は大泣きしてしまった。
雅兄……復活して。
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» いっつもコメントありがとうございます♪ お陰様で頑張って書いて行けます。2卵生の双子なんでね、ぜんぜん違っててもいいかなっと時々極端になってます。年少年中は少し駆け足で進む予定です。その分年長はじっくり書いて行こうと思ってます。よろしくお願いします。 (2月25日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 蒼羽さん、いつも素敵なお話をありがとうございます。お顔が水で濡れるのが嫌いな子とまったく気にしないで水に飛び込む子。懐かしくてウンウンと頷いています。飛び込むの大好きで、ポイっとされるのも大好き。兄弟でも違うんですよね。続きも楽しみにしています。 (2月25日 14時) (レス) @page49 id: b6eff80a20 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます♪ 『いっしょぉよぉ〜』は大宮家の双子の基本です。最近はちょっと離れたりしますが、気が付けば引っ付いてます。どっちかと言うと和が智に引っ付いてますが、智は何も言わず引っ付かれてます。何時でも仲良しです♪ (2月21日 21時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 双子ちゃんの「いっしょぉよぉ〜」が大好き( ´͈ ᵕ `͈ )♡ (2月21日 7時) (レス) @page43 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - まりあさん» コメントありがとうございます♪ 更新頑張りますので、応援よろしくお願いします♪♪ (2月5日 22時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2024年1月21日 3時
