４５ ページ45
side 雅紀
「「きゃあ〜、やぁめぇれぇ〜！
えぇっちぃ〜、はぁ〜なぁちぇ〜」」
悲鳴みたいだけど声は笑ってるから大丈夫だね。
それでも気になるからテントを覗いてみると……
子どもたちが翔兄に翔兄の腹の上でハグされてるだけだった。
腹の上に乗るのも……まとめてハグできるのも……今のうちだけだ。
もう数年したら無理だろうな。
大きくなれば２人３人まとめてなんて物理的にできなくなる………成長するもんね。
これくらいの大きさなのが可愛いんだけどね。
成長したら成長したで、その時々の可愛さも出て来る……と思う。
それを楽しみにするしかないんだよな。
平和そうなテントを後にして朝ごはんの用意。
今日はホットサンドとスクランブルエッグとソーセージとサラダ。
キャンプの朝ごはんは張り切っちゃうよね。
日常の朝と違って時間に追われないしさ。
「雅兄……ソーセージ焼いて」
「いいよ」
父さんはホットサンド作ってて潤はスクランブルエッグ。
そうなると確かにソーセージは俺だな。
「「はぁ〜らぁ〜へぇったぁ〜、めぇ〜しぃくぅ〜わぁしぇ〜」」
元気な歌声が聞こえてきた。
顔洗ってお着替えも済ませた３人と翔兄が庭に出て来る。
俺らが朝ごはん準備中に起きた翔兄が何時も通り３人の世話をしてくれたんだ。
「出来てるから、お椅子に座って」
「「あい」」
今年新調した子どもチェア……２人掛けのチェアで間にドリンクホルダーが真ん中にあるのと１人掛け用のとある。
と言うか１人掛け用のも２つあるんだよね。
別々な場所に座りたくなった時のために？
今のところ………ずっと一緒だけど。
そのチェアの高さに合わせたテーブルに朝ごはんを置く。
「好きなの食べていいぞ」
「「あーい！
いちゃぁーまぁーすぅ」」
元気ににこにこと朝ごはんを食べ出す子どもたち。
見てる方も食欲を唆られる。
可愛い食べっぷりだもん。
小さな口を思いっ切り大きく開けて齧り付く。
そして美味しそうに、もぐもぐしてる。
それを見てたらさ
「「いただきます」」
になるっしょ？
「「おちぃちょぉーまぁ」」
食べ終わった子どもたちは椅子から飛び降りて……きょろきょろ。
ん？……何を探しているのかな？
「とぉしゃぁ〜、ぷぅーりゅはぁ？」
プール探してたのか。
昨日も一昨日もあったもんな。
「今日はないよ。
今日はお片付けの日だからね」
「「えぇ〜」」
あ、一丁前にブーイングだ。
可愛いけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼羽(プロフ) - 青子さん» コメントありがとうございます♪ いつも励まされております。こんな父…いたら尊敬モノです。付き合わされる兄ずは戦々恐々してますが。双子のために頑張ってます。今回、大騒ぎ？だったので次章はまったりとしたお話にしようかな…とは思ってます。 (7月25日 18時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - どんどん成長する子どもたちが、これからも楽しみです。そして他のお話も大好き♪これからもまた素敵なお話を楽しみにしていますね (7月25日 11時) (レス) @page50 id: 80e1e60bd3 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 蒼羽さん、いつも素敵なお話をありがとうございます。お庭のお祭り楽しそうですね(参加したいw)。お父さん、なんでもできちゃう方で、子ども達もお父さん全力でいろんな経験ができて良いですね。双子ちゃんも太郎ちゃんもまた明日が出来てエライ！ (7月25日 11時) (レス) @page49 id: 80e1e60bd3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - aracick5963さん» コメントありがとうございます♪ 大宮父、子どものためなら全力本気です。先祖が地主だったようです。普通に仕事もしてますが、土地も転がして活用してます。家賃収入で基本生活していけます。父の給料は子どもたちのために使うポケットマネーです（笑）そんな裏設定。 (7月9日 16時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
aracick5963(プロフ) - お家キャンプからのお家縁日楽しみすぎます。大宮父さんの本気がすごい！そして諸々の屋台がひろがる庭の広さよ🤣 (7月9日 1時) (レス) @page28 id: 4219fda75e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼羽
| 作成日時：2023年5月31日 11時
