風を感じて ページ10
side 智
数年前………１人で何となく……ふらりと山に登ってみた。
時々……無性に山だの海だの行きたくなる。
まぁ……家の前が海だし……家の裏が山なんだけどさ。
だから山も海も散歩で行けてしまう。
あの日の気分は山だったんだ。
朝から散歩しに山に入って……天気もいいし気分よく登ってた。
朝からだったから何時も以上に深く高く登った。
家の直ぐ裏の山だから、さほど気にしなかったんだ。
それでもいい加減Uターンしようと思ったら……何か気配がして………見付けてしまった。
目の前に………もふもふの黒い塊？
よく見たらそれは……………もふもふの真っ黒なワンコ？
ぐったり横たわるワンコを、よくよく見たら怪我をしてるが…………まだ生きてる。
………そのまま放置なんてできなかった。
この辺……野犬だっている。
喰われるのがオチだ。
だから……俺はワンコを連れて帰った。
友人に獣医もいる事だし。
ただ俺は車を持ってないし、そもそも免許もない。
ので、その獣医の友人を呼び出した。
友人は俺の住む村の隣町から車を飛ばして来てくれた。
「珍しいもふもふの犬だね。
雑種かな……見た事のない犬種だよ」
「そうなんだ。
まぁくんが見た事ないって言うなら、よっぽど珍しい犬なんだね」
「そうだね。
山の中で見付けたって……無茶しないでよ。
一緒に襲われちゃうよ」
「ありがと……でも今までそんな事、１回もないよ」
「今まではね。
だからって……この先もそうだとは限らないよ」
「そうかな？」
「そうだよ。
よし……これで大丈夫かな。
これ……薬、抗生物質ね。
餌に混ぜてでも飲ませといて」
幼馴染みで今は獣医のまぁくん。
昔飼ってた爺ちゃんの愛犬がお世話になってた獣医さんちの２代目だ。
個人的には高校からの付き合いだな。
その彼はワンコの頭を撫でながら説明をしてくれた。
「ん……ありがと」
「また何かあったら連絡ちょうだい」
「わかった。
忙しいのに悪かったね」
「気にしない気にしない。
智ちゃんからのお願いなんて滅多にないから嬉しいよ」
「何だそりゃ」
「それくらいレア体験。
で、この子どうすんの？」
「傷が治ったら……山に帰すさ。
山に家族がいるかもしんねぇしな」
「いなかったら？」
「こいつ次第だろ。
俺と一緒でもいいなら連れて帰るし……やっぱ山がいいなら置いて帰るよ。
もう大きいだろ？」
直ぐ隣で飼ってた柴犬よりデカいし。
「いや、この仔……仔犬だよ」
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» コメントありがとうございます♪ 出し所がわからず…そうこうしてるうちに１番美味しい所持って来た？ようです。そう持って来たんです。持って行ったのではなく。結果ラブラブさんたちの仲間入りしました。何だかかんだ言っても天然な２人は書いててほっこりします♪ (12月24日 20時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 蒼羽さん、ハピバストーリーありがとうございます♪ずっと一人出ない？と、思ったら最後に良い位置得ましたね♪子どもの時の夢をかなえて幸せなカップルプラスワン♪幸せな話にほっこり癒されています。また、素敵なお話を楽しみにしていますね♪ (12月24日 8時) (レス) id: 10ee7e934d (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 青子さん» コメントありがとうございます♪ お気に召して頂いてよかったです。でもね…イケメン好き君、もふもふ尻尾を愛してる可能性大なんです。そして濃いイケメン君は懐いてはいますが…愛…ちゅうもんを理解してるか不明なんです。何せワンコなんで。 (9月1日 17時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - なんといっても、イケメン好き君、なんかとーーーーーっても奥手っぽいし。モフモフイケメン君はまだ完全じゃないし。続きは来年なのかな。それまでいろいろ勝手に妄想して待っていますね (8月31日 20時) (レス) id: 2808364349 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 蒼羽さん、ハピバストーリーをありがとうございます♪モフモフワンコイケメン君とモフモフイケメン大好き君、そして、その他３名w良いですね♪その他３名君達、イケメン好き君を狙っているでしょw なのに濃いモフモフイケメン君にかっさわれてwこの続き、どうなるか！ (8月31日 20時) (レス) id: 2808364349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2023年6月14日 1時
