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なんだ、ちゃんとしてるじゃないか。
だったら問題ない。
僕はショウちゃんをじっと見つめる。
いいよね……
「ショウちゃん……」
「ああ〜もう、そんな目で見るな。
わかってるから、唯一お前たちに許された権利だもんな。
でもいいのか、こんなんで」
まだ言ってる。
愚図るショウちゃんに微笑みかける。
「うん、こんなんがいいみたい」
「まぁ殺しても死ななそうだけど」
ショウちゃんは僕を抱き締め頭を撫でてくれる。
柔らかい優しい手だ。
僕の大好きな……
ゆっくり離れると僕を騎士様の方に向ける。
僕は騎士様を見上げ、意を決してお願いする。
「騎士様……
どうか僕のマスターに……
僕を選んで下さいませんか……」
騎士様はポカーンと僕を見てる。
間抜け面が可愛い……
「えっと、えぇ〜と…
俺でいいの？」
「…はい」
「嬉しいよ。
よろしく………って名前聞いてないや」
あ、サトシのメンテナンス優先してて名乗ってなかった？
「俺の最高傑作のカズナリだ。
持ってけ、こんちくしょう！」
大人気ないよ、ショウちゃん……
「ありがとうございます！」
大きな声で言いながら頭を思いっきり下げた。
でも気持ちいいくらい晴れやかな笑顔。
騎士様の手が頭のヘッドコンデンサに翳される。
ピピッ…
「改めて、よろしくね…カズナリ」
「イエス…マスター」
(※これが書きたかった！！)
こうして僕は数十年ぶりにマスターを得た。
夜明け近くなっていたので色々話す事はあったけど客室に案内して別れた。
翌日、寝たのが朝方という事もあり、お昼過ぎにマスターとショウちゃんを起こした。
その席でマスターの事を聞いた。
小さな国ではあるがそこの騎士団に所属していて席は置いたまま本当に修行として各国回っていたそうだ。
立ち寄った国の紛争に巻き込まれファティマを失って途方に暮れていたら傭兵団に拾われてそこでサトシに出会ったって。
「マスターって呼んで貰えなかったけど相性はすっごいよかったんだよ。
だったらファティマが１人でうろうろしてたら危ないから一緒に探そうって事にしたの」
こんな優しくて騎士でいられるのか？
そう思う程、優しい。
その傭兵団も３年程お世話になって２人で世界を放浪しだした。
そして数日前、本国から帰国命令が来て帰る途中サトシが目覚めないので急遽ここに来て、僕と出会った……
サトシのお陰で出会えたけど、ならもっと早く連れて来てくれればよかったのに。
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蒼羽(プロフ) - なおさん ありがとうございます。FSS好きな方に出会えて幸せです。お返事遅くなり申し訳やいです。コロナのおかげで普段家にいないのがゴロゴロしてると小説書くだけでいっぱいいっぱいで……お返事まで回りません。 (2020年4月3日 14時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして、私も嵐もFSSも大好きで楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます。確かに戦闘シーンは難しいでしょうが色々読んでみたいです。 (2020年3月28日 23時) (レス) id: 447558596f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年1月26日 23時
