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パートナーがいなければGTMには乗れない。
それでも戦場に出ないといけない時……パートナーじゃないファティマと共に出る事になる。
それをずっとやって来た？
マスターではない騎士様の為にGTMに乗り続けたんだ。
そして今……２騎のGTMを相手に避け続けている。
「カズナリ回線開いて。
２人の会話を聞きたい」
「はい」
コックピットに戻って回線を繋ぐ。
『おいっ
真っ暗だぞ！』
『全モニターをオフにしました』
『ふざけんなっ！』
『あなたを信じて待っているこの子のエンジン音を聞いて下さい。
後はあなたがこの子を信じるだけです。
何も恐れる事はありません。
この子も僕もあなたの望みを叶える為戦います』
サトシの静かな声……
優しく、でも硬い意志を感じる。
こうやって多くの騎士様に勝利をもたらしてきたのか……
サトシの願いが通じたのか、ジュン様が静かになった。
「確かに落ち着くよね。
ここが自分の居場所だって……」
マスターがそっと呟く。
それっきり……沈黙が流れた。
そして動いた……
……一撃で敵のGTMが沈んだ。
「あの機体であのスピード出んの！」
マスターが声を荒げる。
そうだ…マスターのGTMより重い筈の機体が同じ程のスピードで動いた。
……２騎目も恐らく状況を把握出来ず沈んだ。
「もしかしてジュンちゃん……マスターじゃね？」
僕もそう思った。
さっきの僕のマスターとの連携と今のとを比べると明らかにジュン様との方が数値は上がってる。
僕たちは１度ショウちゃんの屋敷に向かい確認する事にした。
何故か不安そうな顔でジュン様を見るサトシ。
ピピ…ピピピッ……
マスターだと認識している筈なのに言葉を発しようとはしない。
星団中を探し回って漸く見つけたマスターなのに……
代わりにショウちゃんが口を開いた。
「君以外にジュン＝マツモトを知っているか？」
ジュン様以外のジュン様？
訝し気にジュン様が返事をする。
「……祖父がそうです。
私が生まれる前に亡くなって、その名前を受け継ぎました」
「亡くなったのは？」
「90年程前です」
どういう事？
まさか……！
「ショウちゃん……」
不安になってショウちゃんを見つめると頷いた。
そんな馬鹿な……
「スタックコードだ」
スタックコード(張り付きプログラム)……一度認識した騎士を追い求める事を言う。
でもその騎士が亡くなったり、他のファティマを娶れば解除される……筈なのに。
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蒼羽(プロフ) - なおさん ありがとうございます。FSS好きな方に出会えて幸せです。お返事遅くなり申し訳やいです。コロナのおかげで普段家にいないのがゴロゴロしてると小説書くだけでいっぱいいっぱいで……お返事まで回りません。 (2020年4月3日 14時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして、私も嵐もFSSも大好きで楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます。確かに戦闘シーンは難しいでしょうが色々読んでみたいです。 (2020年3月28日 23時) (レス) id: 447558596f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年1月26日 23時
