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僕はファティマである。
名前はカズナリ……
ファティマガーランド、ショウ＝サクライによって生み出された。
一度は娶られマスターを得たが、幾度目かの戦闘でGTMは大破。
マスターは死亡。
僕は瀕死の状態で保護され、なんとかショウちゃんの元に帰って来れた。
普通はお父様なんだけど、ショウちゃんはどうしても嫌だと名前で呼ばせる。
そのショウちゃんに長い時間掛けて再生してもらったが、どうにも次のマスターを選べない。
「焦る事はないよ。
次は頑丈で簡単に死なないマスターに出会えるさ」
ショウちゃんはそう言ってくれるが、マスターを得ないと僕たちの存在意義がない。
マスターと戦場でGTMを駆ってこそのファティマなんだから……
「カズナリまで失いたくはないんだよ……」
あ、酔っ払いワードが出たよ。
飲み出したな。
お酒を飲むとあの話が出て来る。
長いんだよ、あの話は……
延々と僕とサトシの幼少期の話をするんた。
あれが可愛いかったとか、何を喜んだとか……
「サトシが出て行って早100年。
一度とて連絡がない。
諦めたくはないけど自信はない。
カズナリと並んで俺の最高傑作なのに……」
ああぁ泣き出した……
早いな……
しょうがないか。
今日はフウマが娶られたからなぁ。
『ますたー見つけて娶られてくる！』
そう言い残して出て行った、僕の兄……
ますたーは平仮名で聞こえたよ。
僕が目覚すまでは待っててくれたけど、まともに言葉を交わす事なく行ってしまった。
それっきり音信不通だ。
そうなると考えられるのは、極貧の流しの放浪騎士か、傭兵部隊のパシりの騎士か……
ガーランドの元にファティマをメンテナンスに連れて来ないなんて、そんなものだ。
ちゃんとした騎士団に入っているなら、きちんとメンテナンスに連れて来る。
実際、僕は大国ではないが騎士団に入っている騎士様をマスターに選んだから何年かに一度はショウちゃんの所に連れて来てくれた。
そして残る可能性は唯一つ。
………考えたくない。
でもね、生まれた時から何をするのも何処に行くのも寝るのもお風呂も一緒だったんだ。
生きてる。
そう感じてる……
「カズナリ、聞いてる？」
あ、まだ飲んでる……
で、ずっと話してた？
あぁ〜聞いてなかったわ。
毎度毎度の同じ話だから……
そもそもショウちゃんが某天才ガーランドに憧れてファティマに自由をーー！
とか言って余計なプログラムを入れたから放浪したんじゃないか。
ピンポーン
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蒼羽(プロフ) - なおさん ありがとうございます。FSS好きな方に出会えて幸せです。お返事遅くなり申し訳やいです。コロナのおかげで普段家にいないのがゴロゴロしてると小説書くだけでいっぱいいっぱいで……お返事まで回りません。 (2020年4月3日 14時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして、私も嵐もFSSも大好きで楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます。確かに戦闘シーンは難しいでしょうが色々読んでみたいです。 (2020年3月28日 23時) (レス) id: 447558596f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年1月26日 23時
