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side 五郎
………鼻がむずむずした。
やべぇ……風邪ひいたか？
そんな風邪引く要素なかったのにな。
否……待て………これは……風邪じゃないな。
鼻に………これって……髪の毛？
だとして…このふわふわな髪の毛は…………イチ？
何故？
いつの間にか……イチが腕の中にいた。
夜中……起きたんだな。
あれ？
これ…………ちょっと体温……高い？
引っ付いてるからか？
微妙だな。
薄ら目を開いてみて……障子越し日差しを感じる。
夜は明けたようだ。
北の国の夜明けは遅い。
なら大丈夫だな。
イチの頭が腕の上に乗ってるから身動き取れなくて時間が見れない。
「シロ……シロ？」
小さな声で呼んでみる。
返事がなければ起きてない。
ならまだ待てばいい。
「どうしたの、ゴロ？」
思ったよりしっかりとした声が返ってきた。
少し前に起きてたか？
「ちょっとイチの体温高いかも。
この体勢のせいかもしれないけど」
「疲れが出たかもしんないね。
昨日、怒髪天だったし。
ちょっと待ってて」
シロの鞄には体温計、冷えピタは勿論、イチの常用薬に頓服。
俺ら用のまで入ってる。
薬関係全部、管理してくれてるんだ。
志望は内科だからね。
薬には煩いんだよ。
その間にイチとの間に隙間を作ってパジャマのボタンを２つ外しておく。
イチには常にボタンのあるパジャマを着せてる。
今回も持参。
こういう時に体温が計りやすいからだ。
戻って来たシロが持参した体温計を隙間からイチに挟む。
後ろにジロ兄とサブ兄を引き連れて。
いやまぁ、気になって勝手に付いて来たんだろう。
「３７.７℃
あるにはある。
最後だしどうしても入りたいなら温泉入って、朝食後にまた計るよ。
それからどうするか決める」
「だね」
「最悪イチにはゴロ見ててって頼むからゴロ、イチ見ててくれる？」
「ああ、いいよ。
その言い方の方がイチも気にしなくていいか」
「お菓子の家は軽く見学してお土産買ってる間はゆっくりしててよ」
「わかった」
段取りはそれでいいだろう。
朝食後、出発してパークへ。
イチの熱は３７.４℃と微妙なモノだった。
とりあえず…歩き回るのは俺も辛いと言ってイチとメインのお菓子に絵を描く体験ができるらしいから、そっちに参加する事にした。
見学とお土産買うのは後の３人に任せる。
カラフルなチョコペンで表面に絵を描いて行く。
「美智子さんはぁ」
イチはそれぞれに絵を描くつもりでいる。
でも個別包装だよ。
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蒼羽(プロフ) - 青黄赤緑紫LOVEさん» コメントたくさんとお気に入り登録ありがとうございます。うちの三男さんはどっちも１番美味しい所取りしてると思います。実は変幻自在な子として位置付けてます。のんびりとしたお話なので、息抜きにほっこり読んで下さい。これからもよろしくお願いします！ (2021年12月16日 12時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青黄赤緑紫LOVE(プロフ) - これからも蒼羽さんのペースで構いませんので更新、楽しみに待ってます。 (2021年12月15日 15時) (レス) id: 3c812bd8e4 (このIDを非表示/違反報告)
青黄赤緑紫LOVE(プロフ) - 仕事と家事の合間に息抜きを兼ねて引き続き読ませていただきます。先月からお気に入り作者登録させていただいています。 (2021年12月15日 15時) (レス) id: 3c812bd8e4 (このIDを非表示/違反報告)
青黄赤緑紫LOVE(プロフ) - 話の内容(情景)が鮮明に浮かび舞賀家や五十嵐家を覗き見してる感じでメイン(目線？)感情移入してキュンが止まりません。 (2021年12月15日 15時) (レス) id: 3c812bd8e4 (このIDを非表示/違反報告)
青黄赤緑紫LOVE(プロフ) - 11月中旬頃から『小さな温もりを集めて』を知り一気に拝読させていただきました。五十嵐兄さんズも舞賀兄弟も各々、特徴ある個性を表現されてるからなのでしょうか？ (2021年12月15日 15時) (レス) id: 3c812bd8e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年11月10日 11時
