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side 三郎
駄目だってわかってるけど涙が止まらない。
そんなに悪かったなんて。
そんなに追い詰めてたなんて。
疲れたイッちゃんが、途中でウトウトし出したから潤さんが和也さんの部屋に抱き上げて連れて行き、和也さんも一緒に疲れたからと寝に行った。
その間にゴロちゃんから聞いた恐ろしい言葉。
……行く所がないから母さんたちの所に行こう。
イッちゃんを産んだお母さんと俺らの母ちゃんがいる所。
それって１番行っちゃ駄目なとこ……天国。
五十嵐さんたちに会って止めてくれなかったら……
涙と一緒に体も震えて止まらない。
そんな俺をジロちゃんが抱き締めてくれる。
イッちゃんを無くしてたかもしれない恐怖。
イッちゃんは怖くなかったの？
「うちに来た時には智はもう落ち着いてたよ。
行く場所が決まってな。
そんな落ち着きいらないんだけど……」
そう戻って来た潤さんが言った。
……そんな…本当にそんな覚悟なんていらないのに。
「１度…そんな考えを思い付くと何かあればまたそっちに意識が向いてしまう可能性がある。
だから２度と思わないように頼って甘えて一緒にいる事を意識してやれ」
お兄さんたちの言葉が重かった。
だよね……たった数日でイッちゃんの気持ちを理解した人たちの言葉だもん。
俺らは産まれた時から一緒にいるのに…何もわかってなかった。
「俺らといる時は弟でいてくれるけど、君たちといる時はお兄ちゃんでいたいんだ。
だから甘えてやりなよ。
お兄ちゃんは嬉しいもんだよ」
「お兄ちゃん成り立てが偉そうに」
「えっ、違うの、兄たちは！」
翔さんの優しい言葉に潤さんが突っ込み雅紀さんが頷いてた。
それに慌てる翔さん。
「でもな、甘えられて嬉しいのは１０代まで。
２０歳過ぎてから何時までも兄ちゃんに甘えてんな」
「潤兄、酷っ！」
「潤兄、翔……泣くよ。
なんだかんだ、元末っ子に甘い癖に。
和兄に比べて」
「和の愛情表現は天邪鬼なだけだろ？
それはそれ可愛いと思うけど？」
「ちょっ、和兄のあれ愛なの？
天邪鬼の愛？
そんなのいらないよ。
……俺は普通の愛が欲しい。
それより、雅兄、元末っ子って何？」
「今、うちの末っ子は智だろ？
だから翔は元末っ子」
「そんなシステム？」
「弟できて嬉しいんだろ？」
「嬉しい……けど」
なんだろ……時々コントになるよね、お兄さんたち。
でも愛があるって感じる。
だから好きなように言えるんだ。
俺たちもこんな風になりたい……
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
