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『ちゃんと潤も大好きよ。
だから潤は私たちを呼んで…
思いを込めて…
それだけじゃない……
あなたが心から望めば鬼も答えてくれる』
……言ってる意味がわからない。
無属性である俺は鬼も姫も宿す事は出来ないと言われた。
それだけの術力もない。
なのに呼べば答えるってどういう事だ？
対の術師である智の姫だけでなく鬼もって…
思わず和を見るが、和もわからないらしく首を横に振る。
「俺は術師にはなれないって……」
『そうね。
見事な位、術力は皆無だわ。
あなたは思う人の鬼を呼べる。
その鬼の術師の力を借りて……』
なんなんだ、それ……
それに何の意味がある。
必要ならその術師が鬼を呼べばいい。
俺が呼ぶ意味があるのか……
「どういう事なのさ。
姫も鬼も何を隠しているんだよ」
和が聞いた事のない低い声で雷姫に問う。
『始まりの術師との約束。
術師が当時では出来なかった事を未来の術師に託した。
それを見守り導くのが私たちの役目。
近いうちに訪れる然るべき時に備える。
その時こそ全てを解放し、全てを話すわ』
「何故今言えないんだ」
『話せば意識してしまい歪んでしまう可能性があるから。
そうなるべくしてなる必要がある』
ふっと雷姫が消えた。
「これ以上話す気はないって事か……
智は何の事か知ってるの？」
「何が？」
「なるべくしてなる事…」
「…………？」
智は暫く考えて思いっきりきょとん顔で小首を傾げた。
毎度毎度可愛いよ。
翔さんがいたらデレるよ。
「そもそもの言葉の意味を理解してないとかじゃないよな？」
「…………………」
無言…
聞いた和がきょとん顔の智に向かって特大の溜め息をついた。
「聞いてないか……」
今度は和が考え込む。
「明日、大宮行って調べて来るか。
せめてなんかヒント欲しいよな。
隠し事の……」
「待たないのか、和。
…時を」
「黙って待ってるのは性に合わない。
多分、翔さんに言ったら翔さんも櫻�爐任覆鵑�調べて来るかも。
あの人も待ってるだけの人じゃないからね。
２つ合わさればなんか出てくるかもしれないし」
確かに翔さんも和も黙って待ってるタイプではないな。
俺もだけど……
でも俺には手札が何もない。
「潤くんは精々姫や鬼と仲良くしてみたら？
雷姫もそう言ってたし」
「……そう…だな。
それしかないか…
って仲良くってどうすんのさ」
「特訓してもらう？」
今まで黙ってた智が参加して来た。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。処女作と言う事で文章回しが少々？固かったかな？ですかね、申し訳ないです。その後は慣れるに従って改善できてると思いますが……思うだけで自信はないですが。そんな拙い文章でも楽しんで頂けて幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年2月7日 18時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。ちょっと難しい内容？でしたが思いっきりのめり込んで一気読みしちゃいました（笑）ゆっくり一語一句噛み締めるように読み頭で想像しながら。とっても面白かったです。めっちゃ素敵なお話で楽しかったです。 (2021年2月7日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - だんごさん、応援ありがとうございます。とっても励みになります。拙い作品どすが、気に行って頂いて嬉しいです……これからも地味に頑張すので、よろしくお願いします。 (2020年1月26日 15時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - はじめまして、こんばんは。お疲れ様でした!このお話凄く好きだったので名残惜しいです( ；∀；)短編集、楽しみにしています!頑張ってくださいヽ(^o^)丿 (2020年1月26日 1時) (レス) id: 40480d6916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2019年12月24日 0時
