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「大きいから本体を削らないと核に届かない。
でも和も翔くんも鬼くんは出さないで。
潤と３人頼むね」
智は状況をわかってるんだ。
雅紀がそうであったように智も闇姫が見たそれを見ている。
異形の大きさを。
大きければ大きい程、奴等の動きは活発になる。
そして奴等は術師を集中して狙う。
自分たちを消滅させる相手だと認識しているからか、喰らう魂が美味いからなのかは謎だが……
異形の攻撃が活発になるのに術師を増やせば狙われる人間を増やす事になり武師の守りが追い付かなくなる…
「わかった。
ところで櫻塚からの術師が向かってる。
どうすればいい？」
「でっかいのを消滅させるまでにちまちましたのが出て来るかもしれないから、それを消滅して欲しい。
俺もまぁちゃんもでっかいのに集中する」
「大宮にもそう伝えればいい？」
「うん。
お願い」
和と翔さんが各々連絡を取る。
それを見ながら普段緊張なんかしない智の顔が真剣なものになる。
「雷ちゃん、樹ちゃん、花ちゃん頼むね」
「花くん、もっくん、氷くん、雷くんもお願い」
智と雅紀がそれぞれ姫と鬼を呼び出す。
それでもやっぱり雪姫は呼ばない。
「見えた…」
智の声に下を見ると……言葉を失った。
……でかい…
今までの異形と比べ物にならない。
象並みの太さの蛇。
長い…兎に角長い。
『出入口を無理矢理広げて出て来たのね。
長いから出るのに時間がかかって闇姫が気付けたんだわ』
花姫が呟く。
それにしたって……
一気にでかくなり過ぎだろ。
「風くん、危ないから下ろして」
空の上では不安定だし、俺たち武師が動けない。
地上に降り立つと同時に異形が襲って来る。
異形本体を花の特殊な花粉が動きを鈍らせ、冷気が凍らせる。
動きが鈍くなった異形を雷が襲い削る。
伸びた木々の枝が異形を引き裂いて行く。
それでもその身を伸ばして術師に向かって来る異形を俺たち武師が切り落とす。
「小さいのが出て来る！」
見ると大きな異形が削れる事によって出来た隙間から小さな異形が出て来た。
智の声に控えていた大宮、櫻塚の術師たちがそれぞれに向かう。
「光ちゃん！」
智が光姫を呼び出し核を探す。
「まぁちゃん、全部の核がある」
「うん、でもまだまだ大きいから核まで遠いよ」
「まぁちゃんはそのまま削ってて。
近くなった核から順に消滅させて行く」
智は花姫、樹姫、雷姫を戻し、水姫、炎姫、土姫、風姫が出て来る。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。処女作と言う事で文章回しが少々？固かったかな？ですかね、申し訳ないです。その後は慣れるに従って改善できてると思いますが……思うだけで自信はないですが。そんな拙い文章でも楽しんで頂けて幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年2月7日 18時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。ちょっと難しい内容？でしたが思いっきりのめり込んで一気読みしちゃいました（笑）ゆっくり一語一句噛み締めるように読み頭で想像しながら。とっても面白かったです。めっちゃ素敵なお話で楽しかったです。 (2021年2月7日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - だんごさん、応援ありがとうございます。とっても励みになります。拙い作品どすが、気に行って頂いて嬉しいです……これからも地味に頑張すので、よろしくお願いします。 (2020年1月26日 15時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - はじめまして、こんばんは。お疲れ様でした!このお話凄く好きだったので名残惜しいです( ；∀；)短編集、楽しみにしています!頑張ってくださいヽ(^o^)丿 (2020年1月26日 1時) (レス) id: 40480d6916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2019年12月24日 0時
