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今度はカズナリを優しく見る。
「何？」
『おまえたちの絆は固いのだな』
「あいつらの為に命賭けれる程には」
『それでその体か』
「そう。
全く後悔がないとは言えないけど、ジュンとショウさんがいてくれれば、それもなくなりそうな気がする」
「何気に責任重大なの、俺たち」
黙って聞いていたショウが目を真ん丸にしてカズナリに聞いた。
「そうだね。
頼んだよ、ショウさん」
「頑張ります」
真面目で素直なショウにカズナリは吹き出しカイまで笑う。
『ん、マサキ、ジュン離脱』
「ほぉえ？」
「あ、見損ねた」
一瞬、目を離した隙に勝敗が決まっていた。
マサキの喉元に噛み付いたジュンの首をホールドしながら噛み付くサトシかいた。
『動きを止めたマサキを仕留めに行ったジュンをサトシが仕留めた。
動きを止めつつあるマサキの方に意識の比重が大きくなった隙にサトシはジリジリとジュンに近付いて来ていた。
マサキを仕留めに行った瞬間サトシも猛ダッシュでジュンに噛み付いたんだよ』
「後で画像見よう」
『暫く動けないマサキはほっておいて先にサトシを仕留めに行けばいいものを』
カイが溜め息を吐きなから笑う。
『見た目に惑わされるな。
可愛いがこの中で最強だと言ったろ』
「わかってるってば。
っていつまでくっついてるの、サトシ」
「気持ちいい〜」
首元の毛は背中側より柔らかいが滅多に触れらせて貰えないから、折角なのですりすりして堪能しているようだ。
『カズ、なんとかなるのだな』
「なるでしょ？
ミラクルな天然さんが２人と隠れ天然さんが２人もいれば」
『ならば行け。
色んな世界で色んな経験を共にすればどうとでもなるだろう』
「えっ、カイ……何？」
『ここでやっていてもそこの２人まで強くなる。
鼬ごっこだ。
それより皆と色んな事を体験してくればいい』
まだ話を理解出来ないジュンにカズナリは笑いを堪えながら
「よかったじゃん、卒業だってさ」
「でもサトシに勝ててない」
「ここで特訓しててもサトシまで強くなるからいつまでたっても追い付かないよ」
「………」
純血のウォルファであるジュンよりサトシの方がこの星に馴染んでいる。
「窓もない無機質で真っ白な部屋にずっと閉じ込められてた。
だからこんな風にカラフルで命溢れた場所は気持ちいいんだって言ってたよ。
温かな色に包まれてて落ち着くんだと」
エンパスであるサトシならではな感想だ。
純粋な命に溢れた星。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます。最後は５人でわちゃわちゃをもっとう？に書いてます。悲系とは無理です。読む分には大丈夫なんですが書けません。妄想なんでね、楽しくて幸せな妄想したいです。苦難はセーフと言うか好きですが。乗り越えた後に幸せ…がいいです。 (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんにちは。こちらのお話も…残酷な過去があったけれど最愛な仲間？が増えて生きる意味と幸せを分かち合い強い絆で結ばれた5人。とっても胸アツで楽しかったです。 (2021年2月21日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月29日 14時
