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……本人に選らばせてやってくれ…と。
そして自分も親にそう言われた事を思い出した。
……自分の未来は自分で決めればいい…と。
１人兄弟と離れた道を進んでも誰も文句言わず
……頑張れ。
と送り出してくれた。
こんな体になっても
……生きててくれてりゃ、それだけでいい。
涙を流しながらそう言ってくれた家族。
……かなり恵まれてんなぁ、俺。
改めて気付く、おおらかで優しい家族。
この星を離れたら会いに行こうと決める。
……ショウさんとジュンにも兄弟の洗礼を受けて貰おう。
小さな決意をしてカイに向き直る。
「ジュンの仕上がり具合はどんなもん？」
『８割と言うところかな？
付いて来る２人のおかげで早いんじゃないか？
真面目だし、結構負けず嫌いだ』
カイは目を細めて笑う。
真面目なのは知っていたが負けず嫌いでもあったようだ。
サトシたちに負けたくなくて必死なんだろう。
「負けず嫌いは知らなかったな」
『時々ムキになる』
からからと笑うあたりムキになるジュンが面白いようだ。
「サトシもマサキも戦闘訓練は徹底的にやらされてたからね。
マサキは遺伝子の段階で戦闘種族が入ってるし。
２人とも強いよ」
『だな。
あれが密猟者の中にいなくてよかったとほっとしているよ。
何より特殊能力が強い』
「サトシのは副産物。
マサキはそれ目的に造られたからね」
見た目重視の愛玩用に造られた筈のサトシが相乗効果により強くなり過ぎたが故にマサキが強さを重視して造られた。
『頭のいい奴らの考える事はよくわからん』
「複雑だけど真っ直ぐに捻くれてるから俺にもわからないよ。
取り敢えず本当にありがとね。
また来るよ」
『ああ、いつでも来ればいい。
お、言い忘れていた。
ハーレムにしておくなら全員を噛ませておけ。
ジュンの所有と言う事にしておけば何かあれば離れていてもジュンには分かる』
「すげぇ大事な事じゃない？」
『すまん、すまん』
笑って話を済ませる。
肩を竦めてカズナリも笑って手を振り別れた。
カズナリが戻って来ると食堂にショウとマサキがいた。
そしてサトシもソファーに座り補助テーブルに食事をセッティングしてあった。
「おかえり〜」
「待ってたよ」
「ありがと。
サトシは大丈夫？」
「色々問題はあるけど大丈夫っちゃ大丈夫」
クッションに囲まれて辛うじて座っている感じがしなくもないが血色はいい。
……黒毛との行為のおかげか？
カイの言葉を思い出す。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます。最後は５人でわちゃわちゃをもっとう？に書いてます。悲系とは無理です。読む分には大丈夫なんですが書けません。妄想なんでね、楽しくて幸せな妄想したいです。苦難はセーフと言うか好きですが。乗り越えた後に幸せ…がいいです。 (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんにちは。こちらのお話も…残酷な過去があったけれど最愛な仲間？が増えて生きる意味と幸せを分かち合い強い絆で結ばれた5人。とっても胸アツで楽しかったです。 (2021年2月21日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月29日 14時
