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500年近く生きる星人もいれば50年程で寿命を終える星人もある。
サトシのベースは寿命80年のウォルファ。
サブの地球人の130年が唯一の100年越え。
後は全て100年を下回る。
最悪50年や60年もある。
どう考えても元々の寿命が短い。
しかも遺伝子の組み換えに寄って無理矢理造られた命だ。
長い訳がない。
それはマサキとて同じ。
200年を越える寿命を持つモノはない。
そして100年以下の方が多い。
可能性を考えていなかった訳ではない。
考えたくなったのだ。
他人から言われ現実を突き付けられる。
『サトシがウォルファの力が強いのであれば黒毛が寿命を伸ばす可能性もある。
黒毛の体液は白毛の力を活性化させる。
自己再生の力も治癒の力もな。
せいぜい励んで貰え』
何気に下世話な事を言ってくれる。
「ウォルファのあっちは強いの？」
『ああ……
黒毛は特にな。
ハーレム中の白毛を１度に相手に出来るくらいにはな』
……ハーレムに何人いるんだよ。
『俺で10人程だ』
……聞こえてるよ、この人。
なんにせよ、それじゃサトシは潰れるな。
『他に質問はあるか？』
「あの牙の痕は消えるの？」
『消えん。
他の傷が治っても傷痕も再生される』
自己主張の激しい傷痕のようだ。
「特に縛りはないの？
他の奴とやっちゃ駄目とか？」
『群の中であれば問題はない。
白毛が子が欲しいと望まなければオスのまま、オスだけの群だからな。
だが他の群の奴とすれば黒毛がそいつを襲う。
白毛には一切傷は付けん』
……ブルードルフィンはジュンのハーレムになるのか？
恐ろしい考えが頭を過った。
それでも自分だけはハーレムに加わる事はないのでほっとした。
「あ、オスからメスに変わるって身体的にも変化すんの？
ジュンはウォルファのメスから産まれた事になってるけど」
『変わるな。
オスの部分は消え母親としての部分が出来る。
子離れすれば産んだ者もオスに戻るよ』
便利なのか面倒なのか不明な体だ。
だから他の星の人間に変身出来るのか。
『他に質問はあるか？』
「ああ、今のところはそれだけかな？
また何かあれば聞かせて貰うよ。
ありがとう」
『気にするな。
あれが最後の黒毛だ。
大事にしてやってくれ』
さらりと重要であろう事を言われた。
「最後の……って。
それ外に出していいの？」
『種の存続は望んでいないと言ったろ。
我ら世代で消えたとしても悔いはない。
個々の自由だ』
「ジュンを育てた人も同じ事を言ってた」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます。最後は５人でわちゃわちゃをもっとう？に書いてます。悲系とは無理です。読む分には大丈夫なんですが書けません。妄想なんでね、楽しくて幸せな妄想したいです。苦難はセーフと言うか好きですが。乗り越えた後に幸せ…がいいです。 (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんにちは。こちらのお話も…残酷な過去があったけれど最愛な仲間？が増えて生きる意味と幸せを分かち合い強い絆で結ばれた5人。とっても胸アツで楽しかったです。 (2021年2月21日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月29日 14時
