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昔……宇宙から初めて地球を見た人が『地球は青かった』と言った。
原始に戻り終末を迎える星フィンは虹色の惑星だった。
「綺麗なのか不気味なのかわかんないね。
サトちゃんはどう思う？」
惑星に近付き全員でメインルームに集合して前方スクリーンに写る惑星フィンを見ていた。
「絶妙なバランスかな。
星の限界故に出来たバランス？」
「確かに……
水が大量にあってその周辺は緑に覆われ別の場所には黄色い砂漠。
その横に吹き出した火山の溶岩地帯があった筈。
砂漠からの風と水辺からの風が入り雑じり火山からの特殊ガスのせいで紫の地域がある。
自転する力もないから年中夜の大陸は雪に覆われている。
見る角度によってそれらが混じり合って別の色が出来るんだよ」
「流石、ショウくん、よく知ってるね。
あの色の配色理由ってそんなんなんだ」
「マジ凄いね。
さっすがショウちゃん」
キラキラ目を輝かせサトシとマサキが拍手とともにショウを見つめる。
その横でジュンがカズナリに声を掛ける。
「カズ、連邦の巡視船から連絡入ってる」
「あ、もうそんな距離か。
いいよ、繋いで」
「了解」
前方モニターに通信相手の顔が写し出される。
「「あ〜マツニィだ」」
嬉しそうなサトシとマサキの声がハモった。
どうやら知り合いの連邦の人間のようだ。
「こんな僻地に飛ばされたの？」
「何やらかしたの？」
『おまえら失礼だな。
カズナリ、ちゃんと躾し直しとけ』
「俺もそう思った。
しかも巡視船って。
マツニィの階級なら母艦でしょ？」
『じっとしてるのは性分じゃねぇ。
それに頭脳隊は惑星ノーズで粗捜し、機動隊は海賊殲滅に駆り出されてここの違法取り締まりは俺らに回ってきたんだよ』
「海賊殲滅じゃなくて？」
『ノーズからの証拠を元に見つけたアジトを一刻も早く抑えるなら機動隊のが早いだろう。
勿論こっちから機動隊へ応援も出してるから、すっかり人手不足だ。
だから悪いが、この星で何かあったら駆け付けるけど遅くなる可能性がある』
「わかった」
『その代わり違法者に対して何しようが自由だ。
おまえらを全面保護する。
この星に生きる命の保護を最優先してくれ』
「いいの？」
『そういう指示だよ』
「了解」
軽く敬礼する。
『ノーズの件もおまえら関わってんだろ？』
「あなたに指示した人にいいように扱き使われてるよ」
『部下が誰１人手を抜けないくらい仕事の鬼だからな』
「知ってる。
じゃあ、降りるよ」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます。最後は５人でわちゃわちゃをもっとう？に書いてます。悲系とは無理です。読む分には大丈夫なんですが書けません。妄想なんでね、楽しくて幸せな妄想したいです。苦難はセーフと言うか好きですが。乗り越えた後に幸せ…がいいです。 (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんにちは。こちらのお話も…残酷な過去があったけれど最愛な仲間？が増えて生きる意味と幸せを分かち合い強い絆で結ばれた5人。とっても胸アツで楽しかったです。 (2021年2月21日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月29日 14時
