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でも……違う！
望んではいたけど……これじゃない。
愛してるけど……こんなんじゃない。
違う！
ちょっときゅんきゅんどきどきしたけど。
違う！！
メンバーで唯一あなたに力で勝てる俺だから、あなたを引っ張って体勢を入れ替える｡
そしてキス……
噛み付く勢いであなたの唇を奪い、その中まで蹂躙する。
これが………正解？
「やればできんじゃん」
唇を離したらあなたが笑ってた。
笑ってもう１度軽いキス。
「本気なのか冗談なのか今イチわかんないし、ビビってんのかヘタレてんのかもわかんないし。
………超どきどきだったんだから」
笑いながら言ってるけど俺の首に回ってるあなたの腕が小さく震えてる。
あなたも本気なんだ……
「相葉ちゃんは大丈夫だから……
俺なんかがいなくても充分やってけるから離れても大丈夫だって思った。
でも頑張りすぎてるのを見たら駄目だった。
側にいたいって思った。
それしかできない癖にさ。
そんなの何の役に立つんだよって思いながら」
抱き付くあなたの腕が体が小さく震えてる。
「相葉ちゃんがいるから頑張れた。
相葉ちゃんが入院して続けられないかもしれないって言ったから俺もそこにいる意味がなくなりそうで……必死だった。
気の利いた事も言えないのに……ただ繋ぎ止めておきたくて……毎日メールした。
戻ってきてくれて死ぬほど嬉しかった」
えっ………それって……そんな前から？
「相葉ちゃんがいるからいられた。
相葉ちゃんが頑張るから頑張れた。
それでも……相葉ちゃんが１人で歩き始めたから俺は俺の存在意義を見失った」
「違う！！
大ちゃんがいてくれたから見守ってくれたから頑張れたんだ。
わかるでしょ？
大ちゃんがいなかったら自分をコントロールできないんだよ。
大ちゃんがいたから頑張り過ぎずに済んでた。
いつだって入り過ぎた力を抜いてくれるから」
そうだよ。
１人だと頑張り過ぎて焦って走り過ぎるけど、あなたに会って癒されて全身の力が抜けた。
そうして次の仕事に向かえた。
１人でだってあなたに会える日があるから安心して挑めた。
あのに……
あなたに会えなくなって。
会うのを我慢してたら……気持ちばかり先に走って追い付かなくなって……余計に焦って。
……そんな繰り返しが重なった。
「俺、大ちゃんがいないと駄目だよ」
「そんな事ないだろ。
今だけだよ、焦んなくていいから」
「離れてわかった。
会えなくなってわかった。
大ちゃんを愛してる……」
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» 初めまして＆コメントありがとうございます！…もう嬉しすぎます。青子さんのお話もお気に入り入れて何度も読み返させて頂いてます。そんな方からのコメント嬉しすぎます。拙いお話にお付き合いありがとうございます。しかもタニス・リーファンだなんて…頑張れます！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 今回のラスト、まさかまさかでした。この先があったら、なかなか怖い事になりそう…などと妄想しております。蒼羽さんの作品をこれからも楽しみにしております。モンスターの太郎ちゃん、一郎君兄弟、楽しみにしております。最後にタニス・リーのファンです。 (2021年11月26日 16時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。蒼羽さんのお話は全部読ませていただいております。毎日の更新本当にありがとうございます。 (2021年11月26日 15時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月26日 0時
