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容姿の美しさと珍しさ、能力の高さと強さ。
人の中に溶け込むには群を抜き過ぎた。
ヒューマンモードならまだいい。
ニュートラルではいられない。
そうなると人の目を気にしてひっそりとしか暮らせない。
それでは疲れてしまうし、また追われてしまう。
だったら宇宙船で１年の殆どを宇宙空間で過ごした方が羽を伸ばせる。
他人さえ乗せなければニュートラルのままいられるのだから。
「他言無用ですよ。
漏れたら真っ先にサクライさんの所へ行きますからね」
温かみを消した目が細められる。
感情を消し去ったその瞳は冷やかで痛い程だ。
「先ずは話を聞きにね。
さ、部屋でゆっくり休んで下さい」
いつの間にか着いていた部屋のドアを指す。
「それでは私は事後処理がありますので、失礼します」
もう何時もの優しい眼差しに戻っていた。
「……はい。
ありがとうございます」
促されるままショウは部屋に入った。
……彼はああやって優しい２人を守って来たのだ。
痛感させられる。
自分は惑星ノーズで学んだ人間だ。
研究所にも入るつもりだった。
何かの手違い？で企業の情報管理の仕事をしているが。
学ぶ事は好きだ。
珍しいモノを見れば調べたくなる。
それこそ彼らが最も嫌がる人種。
その事実に目眩を覚える程ショックを受けた。
彼らの出来上がった絆の中には入れない。
絶対に受け入れて貰えない人種……研究者。
「兄貴、大丈夫ッスか？」
一緒に入って来たタツヤかショウの顔を覗き込み尋ねる。
「あ、ああ。
流石にあれは酔ったかな」
「凄かったッスね。
そこらの遊園地のジェットコースターなんて目じゃなかった。
めっちゃスリリング」
「タツヤは好きそうだな。
俺は苦手だけど」
「好きだよ。
兄貴、疲れたんなら横になる？」
確かに疲れたけど、それ以上に思い付いた真実にショックを受けている。
「ん、そうするよ。
悪いな、話し相手も出来なくて」
「気にしないで。
勝手に乗せて貰ってんだし」
タツヤの笑顔が眩しく感じる。
マサキやサトシと同じ無垢なのだ。
「じゃあ、俺は横になるけど、なんならタツヤも休んどけよ」
「うん、でも俺は体動かしたいかな？
なんでホール行って来る。
それじゃ、お休み」
「お休み」
笑顔とともに部屋を出て行った。
「タフだな」
自分を純粋に慕ってくれる年下の友達？
体を動かすのが好きで勉強は苦手だと笑ってた。
そんな彼の笑顔も屈託なく優しい。
眩しい程に……
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
