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攻撃を受けた本人が手をひらひらさせながら問題ないと言い出す。
「説明できない事は全部記憶がないとか混乱しててでなんとかなんだろ、カズ」
「なるよ。
君の被害者となる俺たちが問題ないって言ってるんだから問題ないんです。
悪いと思うなら家族を大切にして下さい」
「はい……
ありがとうございます」
タツヤはテーブルに頭が着きそうなくらい深々と頭を下げる。
「頭上げて。
俺らが勝手にやった事だから気にしないで。
俺らはやりたい事をやりたいようにするだけ。
それより今は美味しいご飯を美味しく食べよう」
何て事のないセリフなのに纏う雰囲気が柔らかくてふんわりとした笑顔だからか、しんみりと胸に染み入る。
「はい……」
家の食事とは違う味だけどお腹ではなく胸を温かくする味。
機械が作る豪華でお洒落な食事よりもこっちの方がいい。
相手の事を思って作る優しい食事。
「ご飯はさ、楽しく笑って食べなきゃ。
でないと作った人に失礼だろ。
作る人も食べる人に笑って欲しくて作ってんだからさ」
「作りながら笑ってる不気味な人もいるけど」
「マーくんは皆の笑顔を想像して楽しくなるんだよね」
「そうだよ。
サトちゃんはわかってくれてる〜」
「勿論！」
テーブルの端と端で手を振って微笑み合う２人。
間に挟まれたカズナリから雷が落ちる。
「いつまでも手を振ってないでとっとと食え」
「「は〜い」」
返事だけは可愛くて元気だった。
そしては言われた通り食べる事に集中する。
後少しで食べ終わると言うタイミングで何やら軽快な音楽が流れた。
「何？
なんかの音楽ですか？」
「緊急非常事態です。
我々はメインルームに向かいます。
サクライさんたちは部屋に戻って安全シートに座ってて下さい。
ベルトも忘れずに」
カズナリがショウとタツヤに説明してる間に残る３人はメインルームに向かった。
「すみません、一緒にメインルームに行ってはいけませんか？
何もわからず部屋にいる方が落ち着かないので」
カズナリは暫く考える。
……企業秘密満載なんだけど。
でもきっとここで押し問答してる時間はない。
「わかりました。
着いて来て下さい」
「タロー、ケイに変わってくれる？」
『もう替わってます。
空母艦１隻、巡洋戦艦２隻。
恐らく宇宙海賊エンペラーかと思われます』
「マジか。
宇宙海賊の癖に皇帝とか笑える連中かぁ。
でも数だけはやたら多いんだよな」
と本当に笑うしかなかった。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
