18 ページ18
意識を浮上させておく為にスィーツの話をする。
案の定食べたいスィーツを一生懸命考え出した。
「ヨーキャンのスィーツはぁ美味しいけどぉ甘さ控え目が多いからぁ。
今はがっつりぃ甘いのが欲しいなぁ」
舌っ足らずだが長いセリフが言えた。
いけるか？
「じゃプリンかババロアもあるよ」
「プリン」
「プリンアラモードにする？」
「………する」
「アラモード作る間起きてられる？」
「……られる…………多分」
文章が短くなって来た。
起こす為に一生懸命になっているマサキは頭の中で考える。
……取り敢えず普通にプリン食べさせて、その間に別のプリンをアラモードにして。
……ジュンに食べさせといて貰うか。
１人で食べたらプリンにダイブしそうだしな。
「時間になったから発進するよ」
「……あい」
安全圏に入るとシートベルトを外してダッシュでサトシの元に向かうマサキ。
「サトちゃん起きてる？
プリン食べるよ」
「……ん」
辛うじて起きていたようだ。
「ジュン、サトちゃん食堂に連れて来て。
先に用意しとくから」
「わかった」
ジュンの返事を聞いてマサキは食堂へ急ぐ。
安めだけど甘さたっぷりのプリンとスプーンを先ずテーブルに置き、次にお高め濃厚プリンを大きめのガラスの器に出して生クリームを搾る。
そこへサトシを抱えて入って来たジュンを見て
「それ先に食べさせといて」
「わかった。
ほらサトシ食べるよ」
すっかり慣れた餌付けの要領でプリンをスプーンで掬い口許に持って行く。
目は開かないが口は開いたので中に入れる。
寝ながら食べれるのか？
だからプリンか……
と納得して食べさせ続ける。
空になる頃、次の皿がやって来た。
プリンに生クリームと一口サイズに切られたフルーツが乗った皿。
マサキお手製？のプリンアラモード。
「これもよろしく」
「……わかった」
器用に目を閉じたまま食べ続けて行くサトシ。
フルーツもちゃんと咀嚼して食べた。
なんとか皿を空っぽにした瞬間、電池は切れた。
充電？してる筈なのに？
そんなサトシをマサキが抱えて部屋に連れて行く。
その後ろ姿を見送ったカズナリが同じく見送るジュンに
「これで回復はちょっと早くなるかな」
「そうなの？」
「食べずに寝るより食べて寝た方がいいだろ？」
「まぁ確かに」
「さて、コーヒーでも飲みながらゆっくりしようかな。
それからゲームしよ」
宇宙空間に出ればまったりとした日常が戻って来る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
