カルテ55 ページ7
裕翔said
外来にでも行こうと思って、ＪＵＭＰ室から出ようとすると、俺とちょうどいいタイミングで入ってきた人。
ここに客人なんて珍しい。っていうかほとんど来ないし。
誰かと思ったら、
ジャニーさんだった。
ジャニー「YOUたちに会いに来たよ。」
部屋に寝に行こうとしていた伊野ちゃん。
デスクでカルテまとめてた光くん、高木くん。
コーヒーを淹れていた山ちゃん、圭人。
トイレから出てきた大ちゃん。
俺とついでにカウンセリングに行くとこだったちぃちゃんもみんな驚いて固まってる。
涼介「どうぞ。」
ジャニーさんにお茶を出してくれた山ちゃんも席に座るとジャニーさんはゆっくり話し始めた。
ジャニー「もう体調は大丈夫？」
侑李「大丈夫です。」
ジャニー「彼の話をしようと思ってね。」
ジャニーさんがいう彼というのが誰なのかはすぐに分かった。
ジャニー「彼が観察員だということは前にも話したよね？」
ｳﾝｳﾝと頷く俺たち。
ジャニー「別に彼を無理やり観察員にしたわけじゃないんだよ。
彼がやりたいって言ってくれたんだ。
申し訳ないけど、君たちに起きているほとんどのことを僕は把握させてもらってる。
それはなぜか。言わなくても分かると思うけど、君たちがそういう存在だからさ。
本来なら、僕たち厚生省が管轄として君たちを監察しなければいけない。
君たちの動向をほとんど監視という状況で保護しなければいけない。
いくらこの部屋を君たちに与えたといってもここはただの空間に過ぎない。
セキュリティだって破ろうと思えば、その手のプロに係れば簡単に壊されてしまうだろう。
だから君たちに観察員をつけるしかなかった。
そんなとき彼が直々に私のところに来て、その役割を志願してきた。
本当に誰に聞いたんだろうね。
何度も止めたし、確認もしたよ。
『君には君の仕事がある。それに加えて、彼らの観察をするということは自分が思っているよりも重労働になるよ』
ってね。でも彼はあえてその道を選んだ。
どうしてか。」
優しく笑うように問いかけたジャニーさんは、またﾌｯっと笑って、
ジャニー「君たちのことを自由にするために。
彼だって君たちと同じ保護観察を体験したことがある身からすれば、
やっと解放されたのに余計な仕事を増やされたのと同じこと。
でも彼は、そんなことよりも、『弟たちに同じ思いをさせたくない。』
ってことの方が上だったんだね。」
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@saku_ra(プロフ) - 山田くん推しなので、山田くんのお話が読みたいです！お願いします‼️ (2022年9月30日 19時) (
レス) id: b6ea1c7687 (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - りほぽんさん» ありがとうございます！！ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
りほぽん(プロフ) - この作品とても好きなので、更新嬉しいです！これからも楽しみにしております！ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 4a5502216a (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - Aさん» ありがとうございます！！伊野尾ちゃんがメインで頑張ってくれます (2020年5月6日 1時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 更新ありがとうございます！ 伊野尾くんメインのお話（？）っぽくて伊野尾くん担当なので続きが楽しみで仕方ないです！ これからも応援しています。 (2020年5月6日 1時) (レス) id: 24e73c4584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーにん | 作成日時：2020年2月26日 21時
