警視庁特別科学捜査強行犯特捜部 JUMP 2

事件ファイル12 ページ7

裕翔said






雄也 「おはよー。」





午前10時。






この時間になるとだいたい揃ってくるメンバー。





いつもは2.3日ここに寝泊まりするけど昨日は帰っちゃったから。





薮くんはシャツをやっと変えてきた。(笑)





山ちゃんはもうとっくに来ていて、







でも気になるのはちぃちゃん。






あのあと結局俺が起きている間に返事はなくて、








たぶんもっと後に返事をくれたから、寝る時間も遅かったのかな。





10時になってもちぃちゃんは来ていない。








時間は守るし、そんなに朝が苦手でもないちぃちゃんが珍しいななんて思っていると、









侑李 「おはよー。」








JUMP室にやってきた。







いつもの定位置であるパソコンの前に座った。






横の薮くんの席が空いてたから、







裕翔 「大丈夫？？





こんな時間に来るなんて珍しくない？」






侑李 「結局、2時ぐらいに寝て、寝不足だったから結構寝ちゃった。(笑)」







消えきってないくまを見るとまだ
昨日のことが気になってるのかなと





これまでの付き合いから考える。







裕翔 「どうしてその男の子深夜にあんなところ居たか分かったの？？」







グレてるわけじゃなかった。普通の中学生、小学校の高学年のような年頃。





金髪じゃないし、ピアスを開けてるわけじゃない。






ただ、






侑李 「足に、足に痣があったのは気になってて....」







裕翔 「痣？？」





よく分からなかったけど、こんな仕事してるとたまにみる、






裕翔 「....虐待って...こと？」





ちぃちゃんは黙って頷いた。






侑李 「母親はよく転ぶからって言ってたんだけど、







転ぶにしては位置が位置だったし、






でもなんか聞くに聞けなくて...



人見知り発動したっぽくて。」







裕翔 「珍しいね、事件系の人に人見知りなんて。(笑)」







いっつも犯人を問い詰めるのはちぃちゃんの役目。





一番怖くて、迫力があるから。





あっ、一応しっかりとした証拠がある場合だから。







その時のちぃちゃんは人見知りだが関係なくなるって自分でも不思議そうに言ってた。

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