警視庁特別科学捜査強行犯特捜部 JUMP 2

事件ファイル8 ページ48

慧said


大貴「でもさ、話を聞く限り、山本さんってかなり寛容で、おおらかだったらしいよ。


少し女性関係に問題はあったみたいだけど。

仕事の実力もあって、上にもしっかり文句言える人だったから、


会社のお金のことで自 殺するとは思えないんだよね。」




光「でも他殺ならあり得ないことが起こってるんだよね。」


大ちゃんの意見を聞きながら、俺が出した証拠資料を見ながら悩んでる光。


宏太「他殺の動機しかないけど、現場は自 殺といっている。」



雄也「厄介な事件になりそうだね。」


高木の言葉に俺たちは大きくうなづいた。


慧「とりあえず、まだ調べてみないと分かんないこともたくさんあるし、また分かったら報告するよ。

下足痕の方も詳しく調べてみる。」


まだわからないことだらけで、他殺自 殺を判断することは危険として、

その場で捜査会議はお開きになって、

俺も自分の部屋で解析を続けた。





部屋に戻ってくると、さっきのプラスチック片の解析結果が出ていて、



慧「セラミック製？なんだこれ。」


すぐに別のソフトにかけて、現在販売されている商品の成分たちと比較分析をしてみた。



慧「あれま。」



どうやらこの破片、何かの商品の一部っていうわけじゃないらしいね。


その次に、被害者の遺留品の中から同じような素材のものを探してみた。


恐らくこの破片は、転落の衝撃で破損したもの。


だったら被害者の遺留品という可能性が高いから。


慧「あった。これか…」


見つけたのは、同じく2つ3つにばらばらになっているペンと思わしき物体。


同じく機械にかける。とりあえずこの破片と同じ成分かどうか。


画面上には【一致】の文字。どうやらこのペンんの破片で間違いなさそうだ。



でもこれ、どの部分の破片なんだろう。


そう思った俺はまた別の機械にそのペンをスキャンした。


本当に最近の機械って便利だよね。




こうやってバラバラになったものでも、機械が分析してつないでくれるんだもん。


本当に機械ｻﾏｻﾏって感じ。


またしばらく待つと、

慧「あれ？」


例の破片が被害者のペンのどの部分とも一致しない。

成分は一緒だからこのペンで間違いないのに。


慧「…ナ、ショ、ナル…」


そしてもう1つ気が付いたことがある。


このペン…







慧「もしもし？」


侑李「何？」


慧「ひょっとしてさ、ナショナルフーズって会社オリジナルのペンとかって持ってたりすんの？」

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