事件ファイル44 ページ39
涼介said
涼介「俊くんを預ける施設。全国でも指折りに評価が高い施設なんでしょ？
相葉さんが言ってた。
あの時は気づかなかったけど、
あれ知念が選んだんだよね？
自分と同じ思いを俊くんにさせたくなくて。
知念は十分優しいよ。」
気を使って言ったんじゃない。
本心だった。
でも隣にいる彼は、慰めてくれてありがとうというような顔をしている。
侑李「僕は人より寂しい思いをしたんだと思う。自信があるよ。
不幸な人生だった。なんて言われるかもしれない。否定しない。
だけど、僕は今、幸せだよ。
家族が減って、でも、8人も増えた。
僕、兄弟の中でも末っ子だし、ＪＵＭＰのなかでも末っ子なんだよ。
これって運命じゃない？」
嬉しそうに微笑む知念に、そうだね。と僕は屋上から見える景色を少し遠くから眺めた。
侑李「みんな僕が何をしても笑ってくれる。
甘やかされてるんだよね。笑
でも、だから僕は自分がしたいことを自由にできる。
みんなが僕を信じてくれるし
僕もみんなのことを信じてる。
もちろん涼介のことも信じてるよ。」
『信じる』ということが、どれほど難しいか。それをきっと彼はよくわかっている。
よくわかっているはずなのに…
彼にこんなことを言わせるあの人達はやっぱりすごいなと心の底から感心する。
涼介「俺も。」
と言えば、まるで知っているというようなﾆﾔっとした顔で僕を見てくる知念。
それさえも嬉しくて、愛おしく感じた俺は、
逃げるように屋上から出ていこうとする彼の背中を見つめた。
きっとみんなも知念に対して、こんな気持ちなんだと想像しながら。
今回で少しわかったことがある。
なぜあの人たちや、知念がこんなに自由なのか。
規則を知らない。というか、まるで抗うように過ごしている彼ら。
でもその自由は、規則を守る以前の彼らの共通のルールという名の暗黙の了解というものがあるからで、
それに逸脱しない限り彼らは自由に過ごすのだと。
その自由は、
ＪＵＭＰの自由は、
知念がそうであるように、
互いが
互いを
“信頼”
しているからこその自由なのだと。
第4章 信頼 ＥＮＤ
作者のあーにんです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
どうでしたか？満足していただけたでしょうか？
続編についてですが、現在作成しております。
新しい移行先にも続いていきますので、登録をしてお待ちいただけたら幸いです。
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りんご(プロフ) - いえ、ありがとうございました。(*´∇｀*) (2020年3月9日 1時) (
レス) id: bdbbd5c4e1 (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - りんごさん» 私の説明が下手くそなので、もしよろしければSafariなどで、占いツクール URL 貼り方 とか検索していただけると出ると思います。質問にしっかり答えることが出来ず申し訳ありません (2020年3月9日 0時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - URLのことですかね？パソコンで開いた時に、上のところに出てくるのをコピーして貼り付けるんだと思います。ただ、今の占いツクールのシステムだと、上の方から、最初の巻に飛べたりするので、いらないのかなとも思います。 (2020年3月9日 0時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最初のページの一番したに、記載している文字ってどうやったら出来ますか？宜しければ教えてください。 (2020年3月8日 21時) (レス) id: bdbbd5c4e1 (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - あいなさん» 編集致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2020年2月19日 22時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーにん | 作成日時：2016年12月8日 0時
