警視庁特別科学捜査強行犯特捜部 JUMP 2

事件ファイル36 ページ31

侑李said


1人ラボに戻ってきた僕は、予想を確信に変えるため、さっきの画像をラボのパソコンに移して、自分のソフトで解析結果を待っていた。


写真の人物の特徴で、大体のその人の身元、生活範囲を分析してくれるシステム。

過去の犯罪歴や、日本中の防犯カメラを駆使してね？


少し時間がかかってしまうのが難点だけど。


その間に、続々とメンバーが戻ってきた。


雄也「ああー、生き返った。」


宏太「よく寝たー。」


裕翔「ねぇ、俺かっこよくなかった？『そこの君！』ってさ。ねぇ？そう思うよね？」


慧「うん、すごーい。(棒)」


大貴「おやつ♪おやつ♪」

どうやらこの感じだと、みんなも我慢できなかったらしいね。


光「知念ー。なんかわかったの？」


侑李「あの人、どっかで見たことあるなって思ったら、俊くんにそっくりなんだよね。」


圭人「昨日連れてきた？」


うん。と返事をすれば、


裕翔「だよね、俺も思った。」


伊野ちゃんに無視された裕翔は知らない間にこっちにきていて、



侑李「うん。だから気になって。解析はこのパソコンじゃないとできないし。」


まだ解析に時間がかかるようで、ひかが淹れてくれたカフェオレでも飲みながら、さっきの僕が出て行った後の話を聞いていた。
すると、

涼介「みなさん！！！」


あ、一番怒ってる人戻ってきた。


グチグチ入り口でみんなに説教してるけど、僕とそこでおやつのケーキ食べている大ちゃん以外は逃げるようにどこかへ行ってしまっていて、

涼介のほとぼりが冷めてきたころにみんな揃って戻ってきた。

もちろん僕達2人は何も聞いていない。

光「みんな怒ってた？笑」

笑いながら聞いてくるひかに対して、当たり前じゃないですか！とさらに付け加える涼介。


涼介「俺がどんな目であの後見られたか分かってます？泣きそうでした。」


圭人「ペコペコして謝ってる山ちゃんの姿が目に浮かぶね。笑」


その発言も火に油を注ぐ一方で、

涼介「俺がどれだけ怒られたか、分かってます？」

と涙半分で話し始めた涼介。情緒不安定だね。

涼介「あ、でも。皆さん怒ってましたけど、1人だけ、笑ってました。爆笑。」

誰という目でみんなが見ると、

涼介「渋谷さんですよ。


『お前ら、最高だわ！知念が捜査会議に出たことはびっくりもんだし。裕翔がマイク持った時には腹よじれるくらい笑ったわ。


極めつけは、有岡の『おやつの時間だ！』ね。笑いﾀﾋぬかと思った。』

って爆笑してました。」

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