警視庁特別科学捜査強行犯特捜部 JUMP 2

事件ファイル32 ページ27

知念said



雅紀 「じゃあ、預かります。児相にもかけあってみる。


今日はここで保護しとくよ。」



侑李 「ごめん。今大事な事件抱えてて、2日後に出動しないといけないから、俊太くん連れて行けなくて。

本当に助かります。」


雅紀 「噂で聞いてる。結構やばいんでしょ？


こっちはいいから、頑張って検挙しろよ！」



俊太くんを相葉くんにお願いした。



きちんとした手続きで保護してもらうためだ。


俊くん自身もあまり人見知りはなくて、JUMPのメンバーにも、相葉くんにも数時間もすれば慣れて来るように思われた。



お願いしまーす。と生活安全課を出れば、考えるのはこれからのこと。



しらばらくは事件の方に集中しないと。




まずは、2課が押さえたっていう取り引きの運び屋との交渉地から、犯人の生活圏内を割り出して、


それから、


と、頭の中で指折り数えていると、



涼介 「あー！いた！」



ｾﾞｰｾﾞｰﾊｰﾊｰと、階段をおりてきた山田が、僕を指さして、やっと見つけた。と息も絶え絶えに呟いた。



涼介 「行きますよ！あと5分しかない！！」



侑李 「え？どこに？」


涼介 「捜査会議です！合同の！」


え？


侑李 「嫌。無理だよ。絶対嫌。」


涼介 「それは困ります。今回の事件、大体のことは光くんや伊野ちゃん、そして知念が割り出したことばっかなんです。


捜査資料を僕が代わりに作ったことに免じて、今回は絶対に出席してください。」


捜査会議に出るまで、涼介がやってくれたらいいのに。


侑李 「僕あいつらの前で話したりしたくないんだけど。」



そうやって言うとまるで分かってますよと言わんばかりの顔で、


涼介「はい。大体の状況説明は俺がやります。ただ、何か質問や確認があった時に、俺だけじゃ無理なんで知念もそばにいてください。」

僕の腕を強引に引っ張りながら、どんどん廊下を突き進んでいく涼介。


涼介 「やっとこれで全員揃った。」



侑李 「僕達がまともに捜査会議出ないの知ってるでしょ？なんで全員出ることにこだわるの？」



涼介に掴まれた腕を、質問に気を取られているうちに外して、シワになりそうだからパンパンと伸ばしておく。


涼介 「皆さんは、確かに少し変わってるし、強引なところもあるけど、捜査の腕は間違ってない。


それをただの変わり者で片付けるのは勿体ないし、悔しいじゃないですか。」

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