事件ファイル19 ページ14
侑李said
侑李 「だから、一言勇気を出してみない?」
俊 「もし僕がそうやって言ったら?」
侑李 「俊くんを助けるよ。
人を傷つけるのに、他人とか家族とか、大人とか子供とか関係ない。
【虐 待】は本当に許しちゃいけないんだ。」
また黙ってしまった俊くん。
僕はそのまま俊くんの言葉を待った。
俊 「初めは、優しかったんだ。
父さんも母さんも。
ただ、3年前に父さんが会社を辞めて、それから父さんと母さんがよく喧嘩するようになった。
始めは僕の前で喧嘩することはなかったんだけど、
父さんがだんだん夜遅くに家を出て行ったり、
母さんがオシャレして家を出ていくようになって、
父さんがいないときに母さんが、
母さんがいないときに父さんが、
僕を....」
そのまま優しく背中を撫でた。
侑李 「辛かった?」
俊 「うん。」
侑李 「苦しかった?」
俊 「ゔん。」
侑李 「でも、楽になったでしょ?」
俊 「.....ぅん...
ねぇ、お願い。もう...こんな思い....したくないんだ....
.....から.....だから.....たs「しゅーーーん!!」
あと少しだった。
俊くんのお母さんが現れると、俊くんは涙を拭いた。
そして、また足を引きずりながらお母さんの方へ歩く。
侑李 「..これ。」
咄嗟の行動だった。
僕は俊くんに紙切れを握らせた。
侑李 「僕の名前は知念侑李。
ずっと待ってるから、次はこの番号にかけておいでよ。」
まだ警視庁情報処理センターにいた時の名刺だった。
JUMPになって名刺なんて使ったことないし、第一持っていない。昔使っていた僕の連絡先の載っている名刺を渡した。
幸い、番号は変わっていないから。
俊 「...ありがとう」
俊くんは小さく言うと、寂しそうに悲しそうにその場を立ち去った。
お母さんはこっちを向いて頭を下げる。
こっから見てもよく見えないから、向こうも僕が誰かは分からないだろう。
僕は頭を下げかえすことはできなかった。
一見、息子を心配し探しに来た母親。
だが、次の瞬間、フラッシュバックしそうなくらい小さい頃と同じ状況を目にした。
無理やり手を引っ張って歩く母親。足を怪我しているとも言えずに黙ってついていく俊くん。
幼い頃の自分と重ねて余計に辛くなった。
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りんご(プロフ) - いえ、ありがとうございました。(*´∇`*) (2020年3月9日 1時) (レス) id: bdbbd5c4e1 (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - りんごさん» 私の説明が下手くそなので、もしよろしければSafariなどで、占いツクール URL 貼り方 とか検索していただけると出ると思います。質問にしっかり答えることが出来ず申し訳ありません (2020年3月9日 0時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - URLのことですかね?パソコンで開いた時に、上のところに出てくるのをコピーして貼り付けるんだと思います。ただ、今の占いツクールのシステムだと、上の方から、最初の巻に飛べたりするので、いらないのかなとも思います。 (2020年3月9日 0時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最初のページの一番したに、記載している文字ってどうやったら出来ますか?宜しければ教えてください。 (2020年3月8日 21時) (レス) id: bdbbd5c4e1 (このIDを非表示/違反報告)
あーにん(プロフ) - あいなさん» 編集致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2020年2月19日 22時) (レス) id: 2c4af11cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーにん | 作成日時:2016年12月8日 0時