【ウサビッチ】親の罪をかぶった少女 part２ (ページ13)

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嫉妬注意ページ13

私がここへ連れてこられて３日が経った。
完全ではないけれど、ここの暮らしにも慣れてきた。

そういえば、キレネンコさんやプーチンさんはどうなったんだろう。
無事だといいけれど…。

「A」

後ろから名前を呼ばれて首だけ動かして後ろを見ると、そこにはボリスさんが立っていた。

「ボリスさん」

「実は休みが今日で終わりで…明日から仕事なんだ。悪ぃな」

「そんな…。気にしないでください」

「…ああ。……なぁ、一人で留守番できるか？」

至極真面目な顔で聞かれたその質問に私は目を見開いた。

「なっ…！バっ、バカにしないでください。私１４歳ですよ、お留守番くらい…できます」

子ども扱いされたせいか、Aはムッとしてツンと顔をボリスからそむけた。
そんなAの態度にボリスは少し焦ったように口を開く。

「いやっ、子ども扱いとかそんなんじゃねぇけどよ！ただちょっと、心配で…」

「え…っ？あ……、……っその…」

二人の間にどことなく桃色の空気が漂い出したかと思われたが、それは分かりやすい作った笑顔を顔に張り付けた男によって阻止される。

「おーい！晩御飯できたよーー！食べよーーー！」

「！」

「あ、おう」

そしてその男…コプチェフはボリスの肩に腕を回し、ボリスにだけ聞こえる音量で囁いた。

「なぁーにいい雰囲気作りだしちゃってんのかなぁ？」

それを聞いて意味が解らないと顔を歪めたボリスが、これまた同じようにコプチェフにだけ聞こえる音量で反論する。

「はぁ！？何言ってんだよ？俺はただ明日の事をAに伝えただけで…！」

「ふ～ん…じゃあなんであんなに見つめあってたんだよ？」

「それは…って何でお前そんなに突っかかってくるんだよ？！」

「いいじゃん！俺Aちゃん好きなんだもん！ボリスばっかり懐いてもらってズルい！」

「あぁ！？好きっておまっ…！歳の差考えろバカ！！」

「そーゆ―意味の好きじゃないんですー！ボリスみたいなむっつりと一緒にしないでくださーい！」

「てめっ…！いい加減に…！」

「あの…っ」

いつの間にか大声での言い争いになっていた二人は、Aの声にハッとして気まずそうにお互いを見た。

「…………とりあえず、ご飯食べよっか」

「おう………」

そして３人はキッチンへと向かったのだが、Aを膝に乗せてあーんしたい！、とコプチェフが言い出してボリスが怒り、また言い争いへと発展してしまうのだった。

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