愛して、俺らは消え去ろう。3【川村壱馬】 (ページ4)

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惚れさせられるページ4

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お話も盛り上がって玲於さんもお酒が回ってきた
私は当然、通常運転。
でも、玲於さんを前にすると呂律が回らなくなったりしちゃって
たまに、心配されちゃう。

どうしたの？って聞かれても
玲於さんのことが好きで気になっちゃうからとか言えるわけなくて
調子悪いな～。って誤魔化してる。

好きだってことを知ってもらいたいはずなのに
恥ずかしいし
あの人が脳裏に浮かんで怖い。

玲｢おれさぁ。ダンスがなかったら何してたんだろうって考えるんだよねぇ。｣

『なるほど…』

玲｢普通に大学とか行けんのかな？なんつってさぁ。｣

さっきから玲於さんはずっとこの調子。
少し俯き目に机に向かって話してる
でも、たまに顔を上げて目を合わせてくるからドキッとしちゃう。

『大学行かなくても働けるけどね…』

玲｢っまぁ、そうなんだけど。だからさぁ、本当にあかりちゃんは凄いと思うんだよ俺。｣

『そうですかね…』

玲｢夢？のために勉強してさぁ。俺なんて高校も行ってないから本当に馬鹿だし。｣

『いやいや、玲於さんの方が私より大人だし、勉強とかしなくても大丈夫ですよ。』

玲｢そうなんかなぁ。涼太くんはね、あ～この前誕生日だった。ほんっとに頭良いんだよ。だからさぁ、ついていけないってか。学歴の差を痛感させられるんだわ。｣

『…でも、実際玲於さんは好きなことでお仕事出来てるから良いと思うけどな～。』

玲｢ほんとそれ。拾ってくれた事務所に感謝しかねぇ。｣

『私も頑張るから、玲於さんも頑張ってくださいね！』

玲｢おす！｣

あーあー、玲於さんの手が止まらないよ。
どんどんお酒を口には運んでる
明日お仕事ないのかな？
これ以上飲んで倒れちゃったりしないかな…

変に不安になってしまった私は玲於さんにそろそろ帰るよう促した

『玲於さん、そろそろ帰りましょ？』

玲｢あ、敬語。あかりちゃん気づいてる？さっきから敬語になったりタメになったりしてる。｣

『あ、無意識に…』

玲｢これから、敬語使ったらお仕置きね。｣

『えぇ…分かりまし…分かった！』

玲｢うん。｣

あ、本題忘れてた。

『玲於さん、帰ろう？』

玲｢ん～、まぁ良いけど。｣

荷物を準備していたら
風のような速さで準備をして個室から出ていった玲於さん。
お手洗い我慢してたのかな？
じゃあ、この隙に私がお会計を…
あれ、ない。

伝票がない。

もしかして…

個室を出ると
レジの前に立っていた玲於さん。

もぉ、どこまで惚れさせられるの。

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