愛して、俺らは消え去ろう。3【川村壱馬】 (ページ3)

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青春ページ3

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玲於さんここ、焼肉屋だけど良い?

佐野さんのメッセージと共に送られた焼肉屋さんの場所
大学の最寄り駅から急行で1個目の駅
ちょっと、都会な所だな～。

Aはい!大丈夫ですよ!

直ぐに帰ってきたメッセージにはじゃあ、ここに19時で！って
送られてくるメッセージの1文字1文字を抱きしめたくなるくらい
大好きで
誰にもバレないようにこっそりニヤニヤしてた。

てか、今気づいたけど普通に敬語で喋っちゃってる
会った時、タメで話せば良いか。

そして、順調に一日を過ごし
やっと日が暮れてきた
18時55分にお店に着いた私は完璧する5分前行動で
自分に拍手をしたくなった。

それから、3分後ぐらいに佐野さんが来て
一緒にお店に入った。

この瞬間ってよく週刊誌とかで見るけど
大丈夫なのかな？誰かが撮ってたらどうしよう。
なんて、芸能人でもないのに佐野さんより気にしちゃってた。

焼肉屋さんは高級な焼肉屋さんで
私がよく行く焼肉屋さんは食べ放題があるのにこのお店は無い…

どれも、国産和牛とかよく分からないけど高そうなやつばっかし

玲｢何食べたい？｣

『ん～お任せします！』

あ、タメで喋らないと

玲｢OK～。飲み物は？｣

『ウーロン茶で！』

佐野さんが店員さんを呼んで注文をしてくれてから
飲み物が直ぐにきたから乾杯した。

玲｢急に誘ってごめん。｣

『いえいえ！こちらこそ、誘ってくれて嬉しかった。』

玲｢なら良かった。｣

今、私にやけてないよね。
大丈夫？
口角を上げないように頑張るんだ。私。

玲｢なんか聞こうと思ってたんだけどな～。忘れたわ。｣

『あるあるだよね。』

玲｢そうそう。この前なんか飲み物買いにコンビニ行ったのに漫画だけ買って帰ってきてさ。俺歳なのかと思った。｣

『おじいちゃん…』

玲｢やめろ。｣

『んふっ。玲於さんはいつまでダンス続けるんですか？』

玲｢飯食っていける限りは続けたいよね。｣

『じゃあ、飯食って行けなくなったら…』

玲｢貯金で何とか過ごすかな。｣

『あ～、早く大学卒業したい！』

玲｢働きたいの？｣

『働きたいかって言ったらそうでもないんだけど…とにかく、学校が嫌で。』

玲｢分かるよ。俺も学校は好きじゃなかった。でも、もっと青春しとけばよかったな～ってたまに後悔する。｣

青春か…青春してたけどな。

今となっては青春の思い出なんかかき消したい。

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