愛して、俺らは消え去ろう。3【川村壱馬】 (ページ15)

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任務ページ15

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三限の授業が終わるなりななりは立ち上がり
キラキラ光った目で私に

な｢よし、行くよ！あかり！｣

『う、うん。』

凄い気合いだなぁ…

謎にななりから熱気を感じながら、駅まで歩き、電車に乗ること30分。

な｢ランペはすぐそこにいるんじゃーー！｣

『お、おー？』

な｢開演まであと2時間。。。｣

『なんかお腹空かない？そこにサイゼあるよ。食べようよ！』

な｢いや、そんなことしてる暇はない。｣

『え、2時間もあるんじゃないの？』

な｢もうばっかねぇ。会場も楽しむんだよ！｣

『ほ、ほぉ…え～でもお腹空いた。。。』

な｢じゃあ、着いてきなさい！｣

『は、はい！』

なんなんだ、この熱血教師感は…

『居酒屋…えぐざいる？』

な｢そうよ。略していざえぐ！｣

『なんかたくさんメニューある。』

な｢16人いるしね。食べよー！｣

なんだか不思議な食べ物やら飲み物やらを食べて、

な｢腹は満たされたか。｣

『う、うん。わりと…』

な｢開演まであと1時間…タイムリミットが近づいている…｣

『なんか壮大だね笑』

LIVEが始まるまで、トイレに行ったり席を探してたらあっという間に時間は過ぎていた。

開演15分前

席はアリーナで真ん中らへん

な｢ねね、どうしよ。前の人デカいんだけど。私見えない。｣

と、ななりが小声で耳元に囁いてきた。

『席変わろっか？』

な｢え、いやでも…｣

『いいって、ななりに楽しんでもらいたいし。』

な｢うわ～ほんとにいい友達持ったわありがとう！｣

『いえいえ～』

そっちの方が、壱馬さんに絶対見つからないし、警戒する必要が無い。なんて言えない。

なんだかスパイみたいだな。

任務開始まであと10分…

何とかして身を潜めよう。

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