どうぞよろしく�� ページ8
すっかり元通りになった(とはいえベッドや割れた皿は修復不可能だったので捨てた)自宅で寝っ転がっていると、インターホンが鳴った。
伝説の戦士になって巨悪と戦っていた脳内が、一気に現実へと引き戻される。
先日の件もあるし、やや警戒しながら画面を見る。
と、そこには霊幻さんと中学生くらいの男の子が立っていた。
「こんにちは、先日はどうも」
「いえいえ。少々お時間よろしいですか？」
「大丈夫ですよ〜」
お茶あったっけ……と考えながら中へ案内する。
あ、そういえばお礼行くのすっかり忘れてた。
これだから鳥頭って言われるんだよ私は！
……言われたことない気もするけど。
しかもよく考えたらお客さんとか来ないし、麦茶しかない。
それでもまあ、何もないよりはマシか。
「それで、どうしたんです？」
麦茶となけなしの茶菓子をすすめ、本題に入る。
「先日の件なのですが、悪意に引き寄せられて悪霊がやってくる可能性がありましてですね……。
その場合、経験上２日から３日ほどで来るのでこうして様子を見に来たわけです」
と、そこまで言って霊幻さんは隣の中学生の肩をポン、と叩いた。
「さ、出番だ。やってみろモブ」
「はい」
状況についていけない私をよそに、モブ？くんはじっと何かに集中しだした。
というか、この感じもしや……。
「悪霊はいません。大丈夫です」
「OK、でかした。というわけで、もう完全に大丈夫ですよ」
？？？なるほどわからん。
「えっと……今のは？」
「こちらのバイトは超能力者なんです。現在、力を扱う……いわば修行中でして。時おりこうして仕事の一端を任せているんです。」
あんまり低級な悪霊だと私に視えない場合もあるので、安全確認でもありますね。
霊幻さんはそう言い、少し苦笑いをして肩をすくめた。
「他の従業員さんたちもそうやって修行してるんですね」
「ああいえ、従業員は雇ってません」
従業員がいない？
「え、っていうか、じゃあもしかしてバイトさんもこの子だけなんですか？」
「はあ、まあそうです」
バイトも中学生男子が１人いるだけ？
それって……
そんなのって……！
「あのっ」
我慢できずに私は思わず叫んだ。
「私もお手伝いします！！」
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サーモニウム(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！モブくんももうすぐ出てくる予定なので、楽しみに待っていていただけると幸いです！ (2019年6月25日 6時) (
レス) id: d876c6f450 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白いです！私はモブ君が大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年6月25日 1時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サーモニウム | 作成日時：2019年6月23日 23時
