どうかしている�� ページ29
霊幻さん、モブくん、私と３人ともいるのに、特に依頼も無く暇な日のこと。
新聞を読んでいた霊幻さんが、ふと顔を上げた。
「なあ、Aってなんで一人暮らししてんだ？」
「あー、そういえば言ってなかったですね」
文庫本を閉じ、伸びをする。
「親と人間性が合わなかったんですよ。
そりゃもう、破滅的なまでに」
本当に運が悪かったとしか言いようがない。
子は親を選べないし、親も子を思い通りに育てられるとは限らないのだから。
「……すまん、聞かなかった方が良かったか？」
「あ、いえ大丈夫です。大したことではないので」
"大したこと"の意味って……とモブくんがつぶやく。
「私が気にすることを親は気にしないけど、親が気にすることを私は気にしない。
ざっくり言うとこんな感じですね。なので日常生活がわりと苦痛でして」
仕送りはしてもらってるけどほぼ絶縁状態なんですよね〜！
そう笑うと、霊幻さんは渋い顔をして口を開いた。
「人の家庭事情をどうこう言うのは野暮だが……。
いいか、くれぐれも身の周りには気を付けろよ！
不審者に出くわしたらまず逃げる、でもって助けを呼ぶ。これが基本だからな」
ああ、相変わらず霊幻さんは格好いいなあ。
うちの親もこんな感じだったら……いや、どうにもならないことを考えるのはやめよう。
すると何やら物思いにふけっていたモブくんがパッと顔を上げた。
「あの、よかったら今度、家にご飯食べに来ませんか？」
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サーモニウム(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！モブくんももうすぐ出てくる予定なので、楽しみに待っていていただけると幸いです！ (2019年6月25日 6時) (
レス) id: d876c6f450 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白いです！私はモブ君が大好きです！更新頑張って下さい！ (2019年6月25日 1時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サーモニウム | 作成日時：2019年6月23日 23時
