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もしも、私があの絵本の中の少女だったら
人を助けて自分が死ぬなんてバカなことしないだろうな。
怜央「今日はどうする？」
私と彼の家は隣同士。
私の家の前で怜央が立ち止まった。
A「ん？」
怜央「うち来る？」
A「怜央、今日バイトでしょ？」
怜央「俺がバイト行ってる間
俺の部屋に居ていいよ？」
A「大丈夫、今日は帰るよ」
怜央は私の腕を掴んで痣を見た。
怜央「……なんかあったら電話しろよ」
A「大丈夫だって、心配性だなぁ」
怜央「…」
A「じゃあまた明日ね」
怜央の手を自分の腕から離して
私は自分の家に入った。
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「遅い」
A「ごめんなさい」
「アンタもう夏休みだろ？
どうしてまだ学校に行く必要があるんだ」
A「……補習があって。」
「頭が悪いのは姉さんにそっくりだね。
何もできない能無しだよ、アンタは」
A「ごめんなさい」
「謝ってればいいと思ってるんじゃないよ！」
ｸﾞｲｯ
「アンタみたいな能無しを育ててやったっていうのに
いつになったら恩返しをするのよ！！」
A「…」
ﾊﾞﾁﾝｯ
「アタシの人生アンタのせいで台無しよ！
姉さんが死んだときアンタも死ねばよかったのに！」
ﾊﾞﾁﾝｯ
大好きな人に愛されて育てられて…そんな幸せな人生を
たった一人、誰かを助けるためだけに
終わらせるなんてこと私だったら絶対にしない。
ｶﾞﾁｬﾝ！
「もう帰ってこなくていいよ！」
全身がジンジンと痛む。
それを抑えて、真っ暗な外を必死に走った。
どこか遠くへ逃げ出したい。
まだ17歳の私にはそんな勇気もお金もなかった。
満月の夜、風に揺れるひまわり畑で立ち止まる。
A「……」
私が小さい頃、お母さんが言っていた。
「ひまわりは太陽の方を向いて咲くんだよ。
だからAもひまわりのように上を向いていて」と。
じゃあ太陽が出ていない今だけは
下を向いて泣いていいのかな。
顕嵐「………」
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あむり - この話最高です！！ (2017年11月26日 20時) (
レス) id: 9253f2b848 (このIDを非表示/違反報告)
顕嵐くんLOVE - とても、ドキドキしながら、読みました！これからも、頑張ってください( ^ω^ ) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 420ab95482 (このIDを非表示/違反報告)
結莉花(プロフ) - 最高です！後半ウルウルきちゃいました(T^T)吸血鬼のお話好きなので、とても面白かったです(*´`)お時間があれば続編書いて頂きたいです<(_ _)>これからも頑張ってください♪ (2017年2月11日 1時) (レス) id: 0879e83e98 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 最高すぎです^_^！！！！！！！ (2017年2月8日 14時) (レス) id: d302d11922 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいてます。以前に書かれていた岩橋くんのお話も読んでいたのですが、読むたびに切なくて涙が止まらなくなります(T_T)これからも更新楽しみにしています！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 82da9ef79e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とにかく明るい佐原
| 作成日時：2017年1月12日 23時
