014 ページ14
・
・
・
顕嵐「…なんで当たり前のように
隣で寝てるんだよ…」
日が落ちて目が覚めると
隣にAが眠っていた。
顕嵐「A」
A「あ…顕嵐おはよう」
顕嵐「お前今日一日寝てたのか？」
A「あれ？もう夜？
そうみたいだね」
ヘラッと笑いながら言うA。
顕嵐「…人間は朝起きて、夜に寝るんだよ」
そう言いながらベッドから出ると
Aも俺の後について部屋を出た。
A「知ってるよ〜。」
階段を降りると
テーブルにAの夕食を用意した玄樹が居た。
玄樹「おはようございます。
仲良さそうに二人で寝ていましたね。」
A「おはよう！
わぁ〜お腹すいた」
Aはそう言って
テーブルの前の椅子に座った。
顕嵐「それ食べたら風呂入って寝ろよ」
A「え〜眠くない。
このまま夜に起きて朝に寝る体質にならないかな」
玄樹「駄目ですよ。明後日からは
ちゃんと早起きしてもらわないと困ります」
玄樹はそう言いながら
学校の制服とバッグを持ってきた。
A「…え？なにそれ…」
玄樹「学校の制服とバッグですよ」
A「っ…どうして」
玄樹「顕嵐様がどうしてもA様を
学校に通わせたいと言うので…」
顕嵐「余計な事言わなくていい」
A「…顕嵐」
顕嵐「手続きしたのは玄樹だから
お礼はちゃんと玄樹に言え」
A「ありがとう玄樹。
私、ちゃんと勉強頑張るね」
玄樹「はい。」
A「顕嵐もありがとう」
顕嵐「ん、」
A「制服着てみてもいい！？」
玄樹「もちろん。」
私は部屋に戻って制服に着替えた。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
下でチャイムが鳴ったのが聞こえた。
A「…誰か来たのかな」
制服を着終えて下に下りていくと
ちょうど一階から顕嵐が上って来た。
A「あ！顕嵐…………」
顕嵐の後ろに居たのは
この前、顕嵐に血をあげていた
綺麗な女の人だった。
A「…」
「こんばんは。また会えたわね。」
A「…こんばんは。」
「学校へ通うの？制服、似合ってるわね」
そう言ってお姉さんは私の長い髪を
後ろに流して首筋を確認した。
「…ほんとに飲んでないんだ」
顕嵐「早く来い」
上の階から冷たく言い放つ顕嵐。
「…分かってるわよ。」
A「…顕嵐っ」
顕嵐「部屋には入るな」
そう言って顕嵐と女の人は
上に上がっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あむり - この話最高です！！ (2017年11月26日 20時) (
レス) id: 9253f2b848 (このIDを非表示/違反報告)
顕嵐くんLOVE - とても、ドキドキしながら、読みました！これからも、頑張ってください( ^ω^ ) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 420ab95482 (このIDを非表示/違反報告)
結莉花(プロフ) - 最高です！後半ウルウルきちゃいました(T^T)吸血鬼のお話好きなので、とても面白かったです(*´`)お時間があれば続編書いて頂きたいです<(_ _)>これからも頑張ってください♪ (2017年2月11日 1時) (レス) id: 0879e83e98 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 最高すぎです^_^！！！！！！！ (2017年2月8日 14時) (レス) id: d302d11922 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいてます。以前に書かれていた岩橋くんのお話も読んでいたのですが、読むたびに切なくて涙が止まらなくなります(T_T)これからも更新楽しみにしています！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 82da9ef79e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とにかく明るい佐原
| 作成日時：2017年1月12日 23時
