ガールと詐欺師の攻防戦�� ページ23
高宮美桜さんは、お父さんに安心して自然消滅をしてもらうために、ある作戦を私達に協力してもらうことになった。
というのも簡単で、霊幻さんが高宮さんの恋人役で、私はバツイチの父親の娘というわけだ。
一泊二日ですましてやろうということになっているけれど、本当私が除霊したほうがいいと思う…。
勿論このことは高宮さんのお母さんにも話したし、私の母さんにも泊まる許可はもらってある。
『Aちゃん、父がどこにいるか分かる？』
「あぁ…仏壇の前で仁王立ちして霊幻さんを見下ろしてます…」
と、私は耳打ちした。
『け、警戒してるんだわきっと…。あ、田中さん、終わったらこちらに来てください。母がお話したいって』
田中というのはここでの私達の偽名である。
事前にモブ君に私が話をして、偽名何がいいかなと聞いたところ、
『！……田中…とか〜あ、影山でも…』
って嬉しそうに言うもんだから…。
私達はその後、シナリオ通りの会話をし、晩御飯をごちそうになった。
高宮さんのお父さんはその間ずっと私達を眺めていた。何か手をだすことはしなかったけれど、目が疑問を感じているようだった。
「あの、霊幻さんちょっと」
私は隙を見て霊幻さんを呼んだ。
『何だ？体調でも悪いのか？』
「いえ…。私、この作戦危ないと思うんです」
『…理由は？』
「…お父さんの高宮さんに対する愛情が力に変わっています。それは1時間、1分事に強くなっている…もしこの作戦がバレたら、きっと…」
『A』
「な、なんですか」
『だからといって除霊してしまうのか？依頼とは異なる事をするのは仕事としてあってはならないことだぞ』
「……もしバレたら危ないんですよ？！被害がでてしまうっ…」
『それはお前が___』
「私は！」
咄嗟に私は二人を囲うように防音バリアを貼った。
「アンタは…もしものとき私が皆を守るためにきただけだと思ってるんですか！？」
『違う。お前は俺が霊能者じゃないことを知って来てくれてるということは分かってる』
「…分かってるなら、それはお前がなんて言わないでください」
『………』
「………」
そっと私は防音バリアを解除した。
無言で、二階へ行こうとしたとき、
『すまなかった』
という霊幻さんの声が聞こえた。
「…………あ」
『…あ？』
突然今までの霊幻さんとの会話が吹っ飛ぶほどの新しい記憶が浮かんできた。
「霊幻さん…。高宮さんの元彼ってどんな人だったんでしょう？」
『……！？』
終わり←ガールの番外編6
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桜田(プロフ) - 月魔_tukimaさん» ありがとうございますーっ！実はですね…このガルサイコ…私がパスワードをど忘れしてしまい、続きが書けない状態になってしまったんですよ。もう一つ最初からやり直しで書いてるので、よろしければそちらもご覧ください！ (2017年12月26日 22時) (
レス) id: 6d69a248b5 (このIDを非表示/違反報告)
月魔_tukima - 語彙力と文章力がありすぎて凄いです！これからも頑張ってください！ (2017年12月26日 9時) (レス) id: a779dcaf0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 | 作成日時：2017年9月30日 22時
