ガールの番外編6 ページ22
『『そんじゃ！ﾄﾘｯｸｵｱﾄﾘｰﾄｫｵ〜！！』』
といっても、ただのお菓子交換会のようなものだ。
皆、各々手作りだったり、買ったお菓子の詰め合わせだったりと様々。
すごいのは、全員同じお菓子が被らないということ。部員全員合わせて20人はいるというのに…。
『Aーっ！転校記念で2割増しね！』
「転校記念ってなんじゃそりゃぃ！」
そして解散する頃には手提げはパンパンになっていた。
「はぁーっ。ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝもこんなのなのかなぁ…」
『…菓子類の持ち込みは禁止のはずですよAさん』
学校中に響きわたりそうな叫び声をあげてしまった。
そりゃ、後ろから律君が低音ボイスの極みで話しかけてくるもんだから。
「りっ…！ﾘｯﾂﾊﾟｰﾘｰ君！」
『まぁ、毎年のことみたいですし、黙認してるんです。校内でゴミが出れば話は別ですが』
「ゴミだしたことないの？すごいな塩中…」
『…ところでAさん』
「は、はい？」
『Trick or treat？』
「発音…てか律君もノッてるじゃんか。…そうだなぁ…全部渡しちゃったから…ないっす」
この中身は全部部活の皆からなんで、と説明すると、彼はふむ、と思案し、
『じゃあいたずらします』
「は？なんの？」
一つ咳払いをし、一歩私に近づき、彼は、
『………………よ』
「……ハン？」
『呼び捨てで呼んでいただけませんか』
「………………マジデスカ？」
『…………はい』
まさか彼がそんな少女漫画みたいないたずら(？)をするとは思わなかった。
いつもツンケンしてて真面目で兄さん大好きな弟だとばかり…。
「そ、そんなことだったらなんぼでも呼ぶよ？！」
『そんなことなんですね…』
ゴクリと生唾を飲み込み、そして自然な笑顔で私は、
「………律！」
と呼んだ。(パーティーとつけそうになったのは秘密)
『ありがとうございます…』
「はいよ！」
『………A。』
こうして、私はその場に鼻血をだして気絶してしまったのでした。
この現象は、その後【イケメンキャパオーバー】と名付けられたのだとか…。
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桜田(プロフ) - 月魔_tukimaさん» ありがとうございますーっ！実はですね…このガルサイコ…私がパスワードをど忘れしてしまい、続きが書けない状態になってしまったんですよ。もう一つ最初からやり直しで書いてるので、よろしければそちらもご覧ください！ (2017年12月26日 22時) (
レス) id: 6d69a248b5 (このIDを非表示/違反報告)
月魔_tukima - 語彙力と文章力がありすぎて凄いです！これからも頑張ってください！ (2017年12月26日 9時) (レス) id: a779dcaf0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田 | 作成日時：2017年9月30日 22時
