ガールは律とデート？�� ページ13
私達がいた階の窓ガラスが一気に割れ、女性の霊は消された。
私は割れたガラスが地上に落ちないよう、まずは人々のマインドコントロール、次いで窓を一気に直した。
「……！律君！！」
彼は気絶しているらしく、ぐったりと横たわっていた。
「…本当に…ごめんなさい。気になる霊の気配を感じるなんて言わなければよかった。」
超能力で人を巻き込んだことなど今まではなかった。前の中学校では自分が超能力者であることを隠し続けていたから。
転校して、超能力を持つ人に初めて会って嬉しくて…調子にのっていたんだ。
「見せ物じゃないのにね…。」
『…落ち込むことないと思いますけど』
「…！！え、いつから聞いてたの？てか気絶したふりをしてたの？！」
『僕は、』
と、律君が続ける。
『僕は、誰だって自分と同じ趣味や考え方を持つ人に初めて出会えば、気持ちは高ぶるものただと思いますよ。それに…』
「それに？」
『僕は…Aさんが学校の下駄箱でまた会うだろうと思ってたから、わざと…』
「…………ん？」
『〜〜〜っ！帰りましょう！！早く！』
「えっ、ちょっとっ！」
コンクリートの空間に、２人の靴音が軽やかに響いていった。
『……知らない間にそんなことがあったんだ。』
「そう。…あのさ、律君、何か怒ってなかった？私が彼を巻き込んだこと…」
『いや、別に…。何か顔赤かったから、風邪でもひいたの？って聞いたら、なんでもないよって。あ、後ね___』
『おいモブーーーーっ君！それ以上は話さない方がいいんじゃねぇかぁ？！』
数日後、私とモブ君は相談所の手伝いにきていた。
霊幻さんは少しニヤつきながらモブ君の話を遮った。
『え、何でですか師匠？』
『おまっ、…ハァ〜…鈍感だなぁ。おいA、知る必要ねぇからな。』
「え、なんでですかmaster…Please tell me the reason.」
『英語うめぇなオイ』
呆れた表情を見せたあと、霊幻さんはまたパソコン作業へ移った。
『まぁ師匠が言うんだしやめとくよ』
「知っちゃいけない領域なら私もやめとく。」
そこへフヨフヨとエクボが現れた。
『おーシゲオにA、ここにいたか。律の様子なんか変だったぞ。』
『えっ、やっぱ熱でもあるんじゃ…』
『いや？そうでもねぇみてぇでさ！』
「？なんで私を見るのよ」
そのうちわかるさぁ！とエクボは手を広げてみせた。
私はこの頃恋愛に鈍感だったため、この金髪師匠と悪霊が何でニヤニヤしているのか分からなかったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜田(プロフ) - 月魔_tukimaさん» ありがとうございますーっ！実はですね…このガルサイコ…私がパスワードをど忘れしてしまい、続きが書けない状態になってしまったんですよ。もう一つ最初からやり直しで書いてるので、よろしければそちらもご覧ください！ (2017年12月26日 22時) (
レス) id: 6d69a248b5 (このIDを非表示/違反報告)
月魔_tukima - 語彙力と文章力がありすぎて凄いです！これからも頑張ってください！ (2017年12月26日 9時) (レス) id: a779dcaf0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜田 | 作成日時：2017年9月30日 22時
