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桃『で、それで!?プロポーズしてどうなったん!?』
青『…顔を近づけられて、』
桃『おお、Aちゃんが …!』
青『それで、』
桃『それで!?き、きす…?』
青『いや、匂いを嗅がれて。』
桃『嗅がれて!?…ん、か、嗅がれた?』
青『…酔ってるんですかって 。』
桃『…ぷっ、ははは!!なんやねんそれ!』
青『 笑うな。こっちは真剣なんだ』
…あの時、顔を真っ赤にするA秘書を想像していたら
全くそんな素振りなく、酔ってるんですかとあしらわれた。
桃『へえー、まあでもしゃあないやん タイプやないんやし』
青『こんなかっこよくてタイプじゃないって、じゃあどんな奴ならいいんだよ …』
桃『まあ少なからず、自分でかっこええなんて言わんやつやな』
青『… 』
秘書を辞めた上に、見ず知らずの男と結婚するなんて
目の前に完璧な男がいて そんな思考になるなんて考えられない
桃『Aちゃん、もう29だしそろそろ結婚も考えてるんです って言ってたで、流星の秘書なんてやってたら一生結婚できひんしな笑』
青『お前、いつの間にそんな仲良く…
、っだから俺が結婚してやるって言ったんだけどな。』
桃『流星は なんでAちゃんと結婚するん? もっとでっかい会社の社長令嬢とか 結婚して利益得られるようなお嬢さんとか居るやん』
青『なんで…って言われても、恋愛したくて辞められるなら俺が貰った方が早いかな って』
桃『あほやな〜ほんま。そんなこと言うてるとほんまに嫌われるで』
自分でも分からない、どうしてこんなにA秘書が居なくなることについて不安を感じているのか。
もう、彼女の跡継ぎだって 居るのに。
桃『流星、Aちゃんのこと好きなんちゃうん?』
青『それは…』
桃『どうせ、家上がらんで外で話してたってのも 私服のAちゃんの家に上がることに
青『 うっさい、んなわけあるか。』
好きとかじゃない。
そんな感情なんかじゃ ない。
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作者名:早緑 ナツメ | 作成日時:2023年3月28日 17時