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重岡さんに お話をして席に戻った時、
私の変化に気が付いてくれたのか


社長が "おつかれさま"と荒い文字で書かれた付箋と
温かいココアをデスクにトン と置いてくれた。




「ありがとうございます、…」


青『おん、あんま 無理すんなよ』


「…、はい。」







けど 一番辛いのはきっと 重岡さんで。
報われない気持ちをどこにぶつけていいか分からず 彼は叫んだ。


悲しむ その顔を私の脳に焼きつかせないよう

わざと後ろを向いたままで居てくれたのだ。




笑ってさよならができる人なんて ほんのひと握りで、

…そこに含まれない彼は その分想ってくれていたはず 。


誰かが自分を想ってくれた分、しっかり自分の幸せを作ろう と。




彼のおかげで気付けたこの気持ちを大切にしたいと 深く心に刻んだ



















あれから少し経ち、
もうすぐ私の契約期間も終わりを迎える頃になった。


…社長とは 海外へ出張に行ったり 、新年度に向け新しい事業を立ち上げたりなどで 忙しく なかなか会えずにいた。



秘書として傍でついている選択肢もあったが、
数週間後には谷さん1人が支えるわけで 私が出る幕ではないと判断。







青『…本当に いいのか? 谷秘書だけ連れて行っても。』


「ええ、もちろんです。これからは谷秘書が付くんですから。」


青『そ、そうか… 』


「本当に大丈夫ですから、何も心配いりません。…気を付けて行ってきてください。」



と、少し渋った様子もあったし





青『A、元気か?忙しいみたいだな…また電話する。』

と、出れなかった電話には必ず留守電が残されてたり、




「…会いたいな」 と部屋で1人つぶやくと



藤井社長次の週末、帰国したら行きたいところがある。

承知致しました。

藤井社長なんとなく、Aが会いたいって言ってる気がした。




なんて 柄にもないメッセージを送ってきたり。

ちょっと、いや かなり楽しみにしちゃったり。








… 会いたいですよ、藤井社長。








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設定タグ:ジャニーズwest , 藤井流星   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:早緑 ナツメ | 作成日時:2023年3月28日 17時

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