〇23 ページ23
.
朝 藤井社長の元へ行った時、いつもなら寝ぼけた顔で起きてくるはずなのに 今日は全部準備を終えてコーヒーを飲んでて。
いつもなら考えられないその風景に かなり驚いた。
小瀧さんと2人で 迎えに来る時間を間違えたのかと
焦って時計を確認したほど。
青『…なんだよ、2人揃って 口空いてるぞ』
そのまま特に会話もなく、車に乗って 出社して。
何も会話することなく、一日が過ぎた。
…社長、どうしちゃったんだろう。
昨日のあれは 本当になかったことに…って、忘れろって言われたんだし そりゃそうだよね。
家に着き そろそろ寝ようかな と考えてたところ、
プルルルル…
…画面に表示された"重岡さん"の文字。
「もしもし、Aです」
赤『…A秘書、こんな時間にすみません 今大丈夫ですか?』
「はい、大丈夫です。どうしました?」
赤『あの、明日 一瞬だけ、そちらにお邪魔しても良いですか?』
「ええ 大丈夫ですよ …あ!ハンカチ。お返ししますね」
赤「ははっ、覚えてくれてたんすね。
じゃあ 明日、夜遅くにすいません 失礼します。」
「はい、お待ちしてますね 笑」
…ハンカチ お返ししなきゃ。
柔軟剤使っちゃってたけど 嫌いな香りじゃないといいな、
青『そうだな、取引先についてはそれで進めてもらって…』
谷『…失礼します、A秘書! 今 重岡さんがいらっしゃって、終わり次第屋上に来て欲しい だそうです、!』
「あ、はい!今行きます… ではそちらの件 進めさせて頂きます。
…失礼します。」
青『ああ、よろしく。』
「重岡さん、お待たせしました」
赤『…Aさん おつかれっす、』
「お疲れ様です … あ ハンカチ!ありがとうございました。」
赤『いいえ! …うわめっちゃええ匂いする 使えんわこれ 笑』
ハンカチを鼻に当てて両手でぎゅっと 持ってる 笑
…かわいい 。
「…笑 その柔軟剤 嫌いだったらどうしようって思ってたんですけど いい匂いみたいで良かったです笑」
赤『いやもうめっちゃええ匂いです。…ってなんか俺きもない?大丈夫?笑』
「全然!笑 むしろ可愛らしいなと思いました笑」
赤『か、かわ… え、ほんま?笑』
「はい笑 ハンカチ両手で持ってる姿が小動物みたいで 笑」
赤『ほんま〜? いや、可愛ええ…ってあんま嬉しないですよ?笑』
.
402人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:早緑 ナツメ | 作成日時:2023年3月28日 17時