俺様社長は、顔が良い【青】 (ページ13)

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無事、玉入れは赤組の勝利。

綱引きは白組に負けてしまった。

谷『はあ、白組の太田さん強くて全然敵わなかったです…』

｢谷さんおつかれさま、惜しかったですね｣

谷『次、借り物競争ですね！…なんだかドラマが起こる予感！』

うちの会社の借り物競争といえば

去年は"付き合いたいと思える人"なんて書かれてて、
新人と先輩で結ばれてきゃーきゃー騒がれてたっけ。

いいな、青春よね。

残念ながら私は、なかなかそういう場で手を引かれる事がなかった。

まあ、社長秘書となれば近寄り難いのも頷ける。

谷『…あれ、重岡さん A秘書に手振ってませんか？』

…ええ？

｢あ、わ、私！？…はは、｣

途端にザワザワし始める周り。
…まずいな、重岡さんモテるって噂だよね。

谷『…藤井社長、』

｢…ん？、｣

谷『あ、いえいえ！ …なんでもないです笑
赤組からは社長と重岡さんと女性の方2人出るみたいですね』

本当だ、心做しか藤井社長の顔が曇ってるように見えるけど
きっと気の所為。

"それでは借り物競争…よーい、ドン！"

一斉に走り出す赤白の選手たち
目の前の紙を広げて

どうしよう！って顔した人や嬉しそうな表情で走る人

…真っ直ぐ目を見て走ってくる人

走って…くる？

｢…わ、私ですか！？｣

青『ああそうだ。…っ早く。』

まさかの社長に手を引かれゴールテープまで一直線
お題の紙はくしゃくしゃに握られてて読めない。

"赤組藤井社長 1位でゴールです！"

｢はあ…はあっ、社長、お題…、なんだったんですか？｣

青『…ふう、…なんでもいいだろ。無意識に君の手を取って走ってたから覚えてない』

｢え、ちょっと…！｣

自分で選んだくせに、覚えてないって…

あ、そうだゴールの人に聞いたらいいじゃない。

"目が離せない人" だそうですよ

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