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私、A Aは、
ホテル ウエストスターグループの
藤井社長の元で秘書として働いている。
｢社長、おはようございます。｣
青『ああ。』
｢本日は、10時から取引先との大事な会議と… ｣
朝の挨拶が終わったあとは、一日のスケジュール確認や取引先への連絡などを済ませ 自身の受付兼事務業務へ移る。
短期大学卒業後、20歳で事務職員としてこの会社で務め始めた。
まだ起業して間もない会社だったのだが、大きい会社になることを見越して入社した。
最初は明るい上司達に囲まれ、このままずっと なんて考えていた。
当時、藤井社長には秘書はついておらず
昔からの友人だという運転手の小瀧さんと切磋琢磨していた。
青『お前、俺の秘書になれ』
それは 本当に突然の通達だった。
入社2年目、特にズバ抜けて仕事が出来るわけでもなく、特別 藤井社長と仲が良い訳でもなかった。
貧しい家庭で育った私は、秘書として働くことで
収入が倍 上がることで借金を返済できる と引き受ける以外に選択肢がなかった。
だけど、
｢本日はシックなスタイルが良いかと思い、ブラックの時計とネクタイをご用意致しました。｣
青『まあ、悪くない。…ネクタイ締めてくれ。
良かったな、イケメンな社長で。じゃないと このチョイスは地味で目立たなくなるからな。』
…超ナルシストで
PM 22:00
♪ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ、
｢…はい、Aです｣
青『至急、自宅まで運転を頼む。』
｢今からですか !? …運転代行をお呼びになった方が、｣
青『駅前に居る。それじゃ。』
｢、ちょっと 社長！もしもし…｣
…人使いが荒い。
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作者名：早緑 ナツメ | 作成日時：2023年3月28日 17時
