あやかし堂の怪奇譚

3話 ページ4

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「はじめまして、私は蓮(れん)と申します。ハクちゃん、こちらへいらっしゃい。お客様に挨拶を」

「……ハク…………い、いらっしゃい、ませ……」


　蓮がどこへともなく呼びかけると、ひょっこりと姿を見せた幼子、ハクが蓮に寄り添うようにしてか細く声帯を震わせた。少女とも少年とも取れぬ声質をしたハクは、スイレン模様の着物姿であり、首と目には包帯が巻かれていた。視界が塞がれているはずなのにそれを意にも介していない歩行で蓮の傍らにまで歩み寄ったので、それだけでも当然ながら意識が向くが、何より異様なのは頭部より突出した一本角である。

　だが蓮はその部分について説明を施すこともなく、腰まで垂直に伸びた艷やかな黒と白のグラデーションをもつ髪を揺らしながら「よくできました」と優雅に微笑んで、ハクの頭を撫ぜるのだった。心なしかハクの表情も綻んだように思える。

　彼女は相次いであやかし堂の者に自己紹介されたため、最低限の礼儀であろうと咄嗟に己を名乗ろうとしたが、しかし直前にホームズから制止がかかった。


「君の名は僕たちに教えないほうがいい。少なくとも君が今から僕たちに依頼する案件が片付くまではね」


　当然のように言いのけるホームズに、彼女の頭にクエスチョンマークが浮かぶ。依頼するからこそ、名乗る必要性があるのではないだろうか。

　訝しげな表情の彼女にホームズはくすりと笑みを零し、言葉を続けた。


「名を知られれば連れて行かれてしまう。真名を奪われ君が隠されてしまう。……意味は直にわかるさ。まぁ呼び名がないというのも不便だから、後で仮名もつけさせてもらうけど、ひとまずは聞かせてくれ。君があやかし堂を訪れた、その理由を」


　ホームズは彼女に問いかけると、どこか子供のような無邪気さをはらんだ笑顔を浮かべてみせるのだった。


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はじめまして、阿波から届ける幸せの歌、曲名は『らん』。阿波幸歌らん(あばさからん)です！
と、ここまでがテンプレ定型文なんでイタイ自己紹介見逃してください！！((

魔王様と桜ちゃんとの合作でwktkとまりません！拙い文章力ですが頑張りますのでどうぞよろしくしてください(*´∀｀*)

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