詐欺師とソウルと。

親友 ページ16

「…どうして
　フリスク、何で私に入れた！？
　お前が言ったじゃないか
　こいつが通気孔をつかったって！」

明らかな動揺を浮かべるキャラ


それでも気丈に振る舞おうとする彼女の足は震えていた


「ごめん…ごめんなさい、キャラ。
　もし音が勘違いだった時の事を考えたら
　怖くなって……」

申し訳なさそうな表情で、うつ向き拳を握るのはフリスク


死を逃れて、安堵の息をつくのはサンズだった


「は、はぁ……」


「生き残れて嬉しい？サンズ。
　リーダー…また後で会おうね」


拒む身体を無理矢理意思でおしやり、彼女は宇宙へ身を投げた





「…よし、リーダー
　早く船を進めようぜ、
　本部へ帰ろう」


「あぁ…う……ふふ、あはは」


「お前さんも
　生きて帰れるのが嬉しい…」


シュッ


「っ…
　そうはいかな」

ザシュ

胸に血の川を作った彼は、痛みに顔を歪める

「残念だったね、でも…
　ありがとう、僕の発言を信じてくれて」


フリスクがぽい、とナイフを放る頃には、さらさらと塵が山をつくっていた


「heh、オイラが…何か行動し、てたら
　こんな結…も、変え…られた……かも、な」


「…！
　煩い、今更なに言っても無駄だよ
　……いってらっしゃい、サンズ」


塵の山を掬い上げながら彼女は、言った


「はは…大丈夫、こんな世界
　今すぐやり直すから……
　またね、皆…」






宇宙は孤独な死刑場。



死しても誰にも見つからない牢獄



そこで彼女は、本部で自分を待っている親友へ想いを馳せるのだった。








Chara was not An impostor.



Crewmates defeat.



キャラ処刑END【血の川を作った彼】

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