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(Aside)




「やばい!何もやってないのにもう楽しい!」


浴衣着ている人少なくて目立つと思っていたけど
全然居て、カップル、家族連れ、友達と、なんて
周りはとにかく人だらけ。


みんな、幸せそう


我先にりんご飴を見つけてやるんだと奮起しながら周りをキョロキョロしていると

突然左手に握られた感触


目黒「A落ち着きなさい。今自分が迷子になりかけてたことすら気づいてなかったでしょ」


「え?……あ、ごめん、、」


ちょっと焦ったような口調のめめに、怒られると思って少し顔を伏せた


目黒「ったく、なんで歩きにくそうな下駄履いてるのにそんな走れんの。」


でも予想と違い、下からすくうようにのぞき込まれためめはいつもの優しい声に戻ってて


「…め、めめ?なんかいつもより距離近くない?」


目黒「そ?ここ人多いからね」


そういえば美咲ちゃんいないじゃん、と周りを見渡すめめは小学の頃は私の方が身長が高かったくせに今では見上げないといけないほど高くなってて。


男子の中でも高身長の枠に入ってしまうめめは今日は浴衣姿ということもあって謎にドキッとしてしまう時がある

それに、今もずっと私の左手はめめの右手と繋がっている


目黒「はぐれんのヤダからこのままね」


何故か恋人繋ぎになおし、私の顔の前に見せるように掲げためめは、少し意地悪な顔をしていて、


「…ねぇ、今日のめめいつもと違う」


目黒「そ?俺は楽しいよ」

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作者名:ふく | 作成日時:2024年1月12日 0時

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